T-WOOD®シリーズ
音声ガイダンス
T-WOOD® SPACE Light
Tウッドスペースライトというカーボンニュートラルに貢献する木質化技術です。
室内に簡易的な半個室空間を作ることが出来るこの技術は、リートフェルト接合(指さし)と呼ばれる4本の小断面製材綴り材と接合して一体にした軸材ユニットを3軸方向から差し込む特殊な接合部になっているので、強固な接合を実現します。
また、接合の部分は金物を使用せずに組み立てることができます。
さらに、部材を一般的な製材の1/9程度まで軽量化したことで重機を使わずに、人力で設置することができ移動も容易です。
材料は一般的な製材規模の木材加工工場で製作することができるため、国産の地域産材を使用することで地域経済や林業の活発化だけでなく、運送時に発生するCO2を削減する事にもつながります。
更に木質空間が人に与える影響は良いことが証明されており、人の滞在空間に使うことでエンゲージメント向上や人材確保に貢献します。
FAQ
4人程度で最長で半日程度あれば、組み立てができます。各柱と各天井の部材ごとに工場で予め搬入できる大きさまで組み立て、現地にて各部材を最後に接合させる工程で製作しています。
吉野百年黒杉と呼ばれるブランドの杉材を使用しています。奈良県吉野郡にある山々から伐採される杉のうち一定数の心材が、“ニエキ”と呼ばれる個性を持った杉が伐採されます。他の杉材と比べて強度は問題なく、腐朽度は低い傾向にあります。見た目も高級感のある杉材で空間の質向上に貢献します。
今回は魅せる少し特殊な架構のデザインとしており、天井部分の架構は照明にも配慮して部材を軽く見せる形状にしています。そのため、安全性に考慮して、天井は吊っています。通常のプロトタイプとなる箱状のT-WOOD SLであれば、特に外からの補強をすることなく自立させることができます。
自立するような形状で将来に移動させたりする予定があれば、特に床固定をせずに済みます。ただし、大スパンの架構にする場合や特殊な使い方をする場合は床に固定させることを推奨しています。
吉野100年黒杉に関わらず、室内で使用する場合は基本的に色は大きく32変化することはないです。ただし、人の手に多く触れる使い方や陽の当たる室内で使用する場合は耐候性塗料を塗ることをお勧めします。
耐震性を考慮して設計可能。震度6強もしくは7のごくまれ地震に対して倒壊しない設計も可能です。床にT-WOOD SLを固定した場合の前提になります。