首都高リニューアルプロジェクト ~高速大師橋更新工事について~
2023年5月16日
東京と神奈川をつないで半世紀、高速大師橋は生まれ変わります。
● 100年先の未来のために(工事概要)
大成・東洋・IHI・横河高速大師橋更新事業異工種建設工事共同企業体(大成建設(株)、東洋建設(株)、(株)IHIインフラシステム、(株)横河ブリッジ) は現在、
首都高速道路(株)のリニューアルプロジェクトのひとつである「高速大師橋更新工事」を施工中です。
同工事では、現在の橋の隣(下流側)に、長さ約300mの新しい橋を組み立て、現在の橋と新しい橋をスライドさせて一挙に架け替える工法を採用しています。
これにより、現在の橋の撤去と新しい橋の架設という2つの工事を、合わせて2週間という短期間で実施します。
● 短期間での架け替えを実現するために、以下の3つの工夫で施工しています。
1.スライドによる一括架け替え
川の流れを妨げない方向に移動用レールを設置する一方で、周辺の建物に当たらない位置に新しい橋を組み立て。
2.あらかじめ橋をほぼ完成させて、通行止め期間を短縮
架け替え前に、できるだけ照明柱や高欄、舗装などを完成させることにより架け替え後の作業工程を減らすことで、通行止期間をできるだけ短縮。
3.雨天でも工事可能な環境を整備して、確実に工程を管理
防雨設備を設置することで、雨天では作業が困難な溶接作業や防水工事などを予定通り実施できるような環境を整備し、確実に工程を管理。
工事も大詰めを迎え、いよいよ橋の架け替えが始まります。架け替え中は以下の日程にて通行止めになります。
通行止め期間は首都高全線及び周辺の一般道で年末・年度末程度の渋滞・混雑が予想されますので、通行止め期間中に予定の変更が可能な場合は、渋滞回避についてご検討ください。
● 通行止め
2023年5月27日(土)5時~6月10日(土)5時まで
詳しくは首都高速道路(株)の専用サイトをご覧ください。
https://www.shutoko.jp/ss/daishibashi/
※クリックすると専用サイトへご覧いただけます。
● 首都高速道路(株)の取り組み
首都高速道路(株)のご担当者に高速大師橋リニューアルへの取り組みをお聞きしました。
「首都高は、1962年の初開通以来、首都圏の大動脈として経済の発展を支え続けてきました。1968年に開通した高速大師橋も、多摩川を渡る1日8万台の交通量を支え続け、これまでに1200か所以上のき裂が見つかっています。きめ細やかな点検と適切な補修により、日々の安全・安心を確保していますが、構造物の長期的な安全性を確保するため、今回の工事で、き裂が発生しにくく、高い耐久性と維持管理性を備えたより優れた構造へとつくり替えます。
さらに新しい高速大師橋には恒久足場(維持管理空間)を設置することにより、以下の効果が見込まれます。
・いつでも点検等が可能となり、維持管理性が向上
・飛来塩分等の劣化因子を遮断することにより、橋桁の耐久性が向上
リニューアル工事に伴い、2週間の通行止めを行います。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。」
工事名称 | 高速大師橋更新事業(工事) |
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発注者名 | 首都高速道路株式会社 |
受注者名 |
大成・東洋・IHI・横河高速大師橋更新事業異工種建設工事共同企業体 |
工期 | 2017/6/23~2025/5/31 |
概要 | 高速1号線高速大師橋更新事業において、施工延長292mの 橋梁上部工、橋梁橋脚工、橋脚基礎工、道路付属物工、構造物撤去工、仮設工等の施工 |