新しい資源循環Vortex Economy®を実現したまちでの資源循環のようすを描いた動画
「Vortex City project01」を制作

2023年10月16日

資源を循環できる建築の実現へむけて

現在、環境への意識を向上させ、資源を循環させるサーキュラ―エコノミー※1への関心が高まっています。

大成建設は、慶應義塾大学SFC研究所 田中浩也氏(環境情報学部教授)と、新しい資源循環の概念「Vortex economy®※2」を実現した未来のまち「Vortex City」の中で、実際に資源を循環させる市民の姿を描いた動画「Vortex City project 001」を共同で制作し、「第1回循環創造学シンポジウム『循環者』になるまち~社会でまわす・地球にかえす・未来へのこす~」での上映とともに公開を開始しました。

今回の動画は、昨年公開した動画の第2弾で、回収した資源が姿を変えてアップサイクル※3され、再びまちの中の移動型公共ステーションへ組み込まれ、循環していく様子を描いています。公共ステーションは分解しやすく資源を循環しやすい構造である必要があると考え、フレームとパネルで構成される構造を提案しています。また、このステーションへ市民が集うことで、回収された様々なパネルを通じて資源について学ぶ場が形成され、地域コミュニティの醸成にも役立つと考えています。

今後、大成建設と慶應義塾大学は、『リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点※4』のメンバーと共に移動式ステーションのプロトタイプを具現化し、資源循環に関わる市民・事業者へ取り組みを発信しながら、サプライチェーンに関わる全ての人とコラボレーションすることで、循環型の建築、さらにその先のVortex economyの実現を目指します。

※1 サーキュラ―エコノミー

「大量生産・大量消費・大量廃棄」という資源の流れから、生産と消費を循環させる概念です。

※2 Vortex economy

大成建設と慶應義塾大学が考案したサーキュラーエコノミーを発展させた経済モデルで、様々な資源を多産業を含めて次々と転用していくカスケード利用を進め、これまでは有効活用されなかったプラスチックなどや自然から発生する不要物も含め、ごみを資源に、さらに資源から資産へと積極的に価値を高め、資源を地域内で循環していくことを目指します。

※3アップサイクル

廃棄されてしまうものを資源として活用し、新しく価値を付加して、製品へと生まれ変わらせる手法です。

※4 リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点(プロジェクトリーダー:慶應義塾大学SFC研究所 田中浩也教授)https://reserva.be/taiseicorp

慶應義塾⼤学SFC研究所が『国立研究開発法人科学技術振興機構 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野】』へ鎌倉市らとともに応募し、設立した研究拠点です。本拠点は2021年度【育成型】として採択され、2023年度より【本格型】へ昇格しました。拠点では、鎌倉市を主たる実験フィールドとして、プラスチック等の資源循環の実現と、微生物やAIなど多種の力を借りることで資源がごみにならずに循環し、参加する人々がリスペクトを交換しながら幸せになっていく、人と環境が共生する新たなまちづくりの実現を目指します。

関連情報

大成建設プレスリリース 新しい資源循環を実現したまち「Vortex City」のHP公開を開始

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