特集
2023年に多く反響いただいた技術・サービス
2024年1月19日
いつも大成建設Technology&Solutionのサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
2023年に当サイトにお問い合わせいただいた中から、最も多く反響のありました製品やサービスについて紹介いたします。
弊社のソリューション・技術に対し、たくさんのご関心をお寄せいただき⼼より感謝申し上げます。
難燃WOOD塗るだけ®
「本当に塗っただけで難燃になるの?」「商品化は?」「実際に取り入れたいけど価格は?」などのお問い合わせを多数いただいています。
「難燃WOOD塗るだけ」は、国土交通大臣認定(準不燃材料)の木質材料用難燃塗布材です。意匠性を損なわずに木材を燃え難くし(準不燃材料)、建築物の火災時の安全性向上と木材の利活用促進に寄与いたします。
【使用方法】
一般的な塗装用の用具で塗布するのみで、従来の難燃木材製造に使用する大型の特殊な装置は不要です。その為、大きさに関わらず適用可能となります。
【特徴】
従来の難燃木材製造には数週間を要していましたが、本技術では数日で作成が可能です。また、樹種による薬剤含浸の差が無く、様々な樹種への技術展開も可能となります。
【実績】
2022年4月に弊社が竣工いたしました「OKI本庄工場」の柱表面に適用しております。
現在、本製品は大成建設での施工を行なう、ある一定規模の建物新築時やリニューアル時に適用できる製品です。
社外への販売は検討中ですが、「難燃WOOD塗るだけ」単品での販売はしておりませんのでご留意ください。
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T-eConcrete®
コンクリートの材料製造に関わるCO2排出量のうち、90%以上がポルトランドセメントの製造時に排出されます。「T-eConcrete」はセメントの一部またはすべてを産業副産物やカーボンリサイクル製品に置き換えて、CO2の排出削減やCO2収支のマイナスを実現します。
●建築基準法対応型
セメントの代わりに高炉スラグ(製鋼過程で生じる産業副産物)を使用します。建築物の建設に適しています。
●フライアッシュ活用型
セメントの代わりに高炉スラグとフライアッシュ(石炭灰の一種)を使用します。発電所など容易に石炭灰を入手できる場所での使用に適しています。
●セメント・ゼロ型
セメントを使用せず、高炉スラグを特殊な反応剤を用いて固めます。CO2排出削減を極めたコンクリートです。
●Carbon-Recycle
セメント・ゼロ型に炭酸カルシウムなどカーボンリサイクル製品を加えて製造したコンクリートです。
CO2収支マイナスを実現します。2030年のリサイクルシステムの確立を目指しています。
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ZEF(Net Zero Energy Factory)
我々は、持続可能な社会の実現に向け、『ZEF(Net Zero Energy Factory)化』に取り組んでおります。エネルギー多消費施設である生産工場でのゼロエネルギー化の取り組みは、従来の建築物省エネ法に基づくZEB(Net Zero Energy Building)では評価の対象範囲が限定的であるため、公共建築物や事務所ビルなどに比べ適正な評価が難しいとされてきました。そこで、弊社は、生産施設のエネルギー収支を評価する『ZEF』を独自に定義しました。
ZEBでは評価対象外とされていた工場の生産エリア(建築物のエネルギー消費に関係のない生産設備を除く)を評価対象とすることで、工場全体のエネルギー消費量を適正に評価することが可能になりました。そのため、ZEFの評価指標を用いてエネルギー削減の目標を設定することで、設備投資や工場リニューアルの活性化に寄与することができます。
ZEFの第一号プロジェクトとして、OKI本庄工場H1棟では、弊社独自技術である生産稼働状況に空調や換気、照明を抑制して省エネを図る「T-Factory NEXT」やクラウドシステムを用いて工場内のエネルギーデータを遠隔監視・分析する「T-Green Cloud BEMS」等によって、設計と運用の段階で「ZEF」を実現しました。
弊社では、ZEFをはじめ創エネや蓄エネの最適化、PPAモデルの活用、CO2フリー電源の購入、木質化、木造化、MESのとの連携、エネルギーのサポート等様々な技術やソリューションに取組んでいます。カーボンニュートラルを促進するための大成建設の工場での取り組みを「グリーンZEF」と総称し、今後も環境に優しい建物づくりを追求していきます。