お知らせ

EXPO2025 大阪・関西万博「TEAM EXPOパビリオン」に
多様な副産物を活用した国内初の環境配慮コンクリートを展示

2025年9月19日

当社は「2025年日本国際博覧会」(以下、「大阪・関西万博」)のフューチャーライフヴィレッジ・「TEAM EXPOパビリオン」において、東海旅客鉄道株式会社(以下、「JR東海」)ほか関係各社と共同で「サーキュラーエコノミーの実現へ:東海道新幹線再生アルミの挑戦」と題してブース展示を行いました。展示では、東海道新幹線再生アルミに関わる内容に加えて、サーキュラーエコノミーを体感していただけるよう、「環境配慮コンクリート※1」と「漂着プラスチック※2」を組み合わせて製作したベンチのほか、動画やパネル等を紹介しました。
展示したベンチの座面に用いた「環境配慮コンクリート」は、当社がJR東海、相模原市と共同で開発したものです。新幹線車両を再利用してアルミニウム製品を製造する際の副産物(水酸化アルミニウム)と、相模原市内でのごみ処理過程で生成する溶融スラグを活用し、当社が保有する環境配慮コンクリート「T-eConcrete®※3の技術を応用しました。本コンクリートは従来のコンクリートと同等の強度・作業性などを確保しつつ、CO₂排出量を約80%削減(通常コンクリート比)し、副産物の利用量を約8倍に拡大しています。
また「漂着プラスチック」は、当社と沖縄県石垣市が締結している連携協定にもとづく取り組みの一環です。地元市民や観光客と行うビーチクリーン活動で回収・分別された石垣島の漂着プラスチックを熱プレス加工し、ベンチの座面および脚部の仕上げ材にアップサイクルしました。

展示した3日間に約4,500人が訪れ、多くの方が実際にベンチに腰掛けたり、写真撮影されたりしました。さらに、「環境配慮コンクリートはどのような場所で活用できるか」「さらなる再生利用は可能か」といったご質問や、「地球環境を考えた取組をもっと発信すべき」といった貴重なご意見もいただきました。

展示概要

展示期間 2025年8月29日(金)~31日(日)
展示エリア フューチャーライフヴィレッジエリア(西ゲート付近)
共同展示社 東海旅客鉄道株式会社、産業振興株式会社、三協立山株式会社、SUS株式会社、大建工業株式会社、直富商事株式会社、東海楽器製造株式会社、株式会社UACJ、ジェイアール東海商事株式会社、相模原市、日本アルミニウム協会
計11社
展示したベンチ
展示したベンチ
ベンチに腰掛けながら展示物の説明を受ける来訪者
ベンチに腰掛けながら展示物の説明を受ける来訪者
ブースには約4500人が来訪
ブースには約4500人が来訪

注釈

※1 環境配慮コンクリート
相模原市はごみ処理過程で生成する溶融スラグを公共工事に活用し、資源循環に取り組んでいます。JR東海は同市・神奈川県と連携し「FUN+TECH LABO」(以下、Fラボ)を運営しています。当社はFラボを通じて両者と出会い、国内で初めて「水酸化アルミニウム副産物」と「都市ごみ溶融スラグ」を組み合わせた新たな環境配慮コンクリートの開発に挑戦しました。
国内初の配合で新たな環境配慮コンクリートを共同開発

※2 漂着プラスチック
当社と沖縄県石垣市の「漂着プラスチックのアップサイクル利用促進に係る連携協定」に基づく取組。回収・分別した漂着プラスチックを熱プレス成形し、ベンチの側板と脚部に活用しました。
大成建設と石垣市が「漂着プラスチックのアップサイクル利用促進に係る連携協定」を締結

※3 環境配慮コンクリート「T-eConcrete®」
「建築基準法対応型」「フライアッシュ活用型」「セメント・ゼロ型」「Carbon-Recycle」の4種類を展開。通常コンクリート比で最大約1.5倍(149%)のCO2削減効果を実現可能です。今回展示したベンチでは、製鉄副産物の高炉スラグをセメント代替とする「セメント・ゼロ型」を応用して新たに開発したコンクリートを採用しました。
使えば使うほど二酸化炭素を削減!新たな未来をつくるカーボンリサイクル・コンクリートの秘密

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