お知らせ
産学医連携で「次世代医療施設」の共同実証を展開
2026年1月21日
~千船病院に地域参加型の「階段アート」を導入し、楽しく健康増進~
当社と、早稲田大学 田中智之研究室が進めている「次世代医療研究会」において、社会医療法人愛仁会 千船病院とともに医療従事者・患者・地域住民の健康と幸福を高める次世代医療施設の設計手法に関する共同実証をここ数年、継続しています。
その一環として、地域アートイベントと連携し、千船病院の院内階段に「階段アート」を導入しました。日常の移動を楽しくし、階段利用を促す仕掛けを設けることにより、心身の健康づくりと地域連携を同時に進めています。
これからの医療施設には、治療機能に加えて、働く人・通う人・地域の人々の心身の健康と幸福を高める環境づくりが求められています。特に、施設内の階段利用など日常の移動を積極的に行い、自然に身体活動を高める工夫と、地域とつながる開かれた病院づくりが課題となっていました。
「次世代医療研究会」では、現場の声を起点とした実証を重ねており、2025年9月には千船病院でワークショップを開催して改善アイデアを抽出しました。続く11月には西淀川区の市民参加型アートイベント「みてアート」と連携し、病院の駐車場・講堂を開放し、地域住民と医療従事者が共同で絵具を用いたアート作品を制作しました。これらの作品を、12月に院内階段へ「階段アート」として導入しました。



「階段アート」は、西淀川区の地形に由来した地域のアイコンであるクジラや海の生き物、足型などを大きく描いた作品群で、上り下りの動線に楽しさと発見を生み出します。段ごとに謎解きの「足跡クイズ」や、踊り場で等身大の動物が現れる仕掛けを設け、自然に階段利用を促進するとともに、視覚的な楽しさが皆の気分を明るくし、軽い運動習慣づくりに寄与します。制作プロセスにも地域住民が参加することで、病院と地域の関係性が強まり、院内環境のウェルビーイング向上にもつながります。



今後「次世代医療研究会」は、本実証で得られた知見を基に、動線・掲示・休憩スペースなど病院内の多様な場へ適用範囲を拡大し、患者・来院者・職員の行動変容を促すデザインの検証を行い、より良い医療環境の創出に向けた研究を継続します。また、地域イベントとの連携モデルを他施設にも展開し、次世代医療施設の設計指針の体系化と普及を進めてまいります。