T-Fダンパー
【コンパクトで高性能な摩擦制振ダンパー 】
T-Fダンパーはコンパクトでありながら、長時間の揺れに対しても安定した性能を発揮します。
T-Fダンパーとは
「T-Fダンパー」は、これまで実用化してきた「鋼材ダンパー」「オイルダンパー」「粘弾性ダンパー」などの制振ダンパーと同等以上の制振性能を有しながらも、取り付けが容易で工期も短く、かつローコストなダンパーです。
GINZA PLACE(銀座プレイス)
銀座の中心地に誕生した「GINZA PLACE」において、建物のスペースを有効に利用可能な間柱型の制振技術「T-Fダンパー」が初採用されました。
T-Fダンパーの構成
「T-Fダンパー」は高耐久性を有する合金を摩擦材として使用して、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートと、間柱、梁、ブレースなどの鋼材を高力ボルトで締め付けて固定するものです。
地震時には、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートがスライドすることで、建物に対する揺れを低減します。
「T-Fダンパー」は疲労特性に優れており、長時間の地震時の揺れに対しても安定した制振効果を期待することが出来ます。
また、1つあたりの部材もコンパクトであるため、摩擦板等の交換やボルトの締直しで済み、メンテナンス性に優れたダンパーです。
T-Fダンパーの検証
すべり荷重(摩擦係数)や摩擦材の摩耗などの材料特性を検証する部分要素実験やダンパー部実験を行い、すべり荷重(摩擦係数)や摩擦材の摩耗などの材料特性を把握しました。
長時間加振に対しても摩擦材およびステンレス材に顕著な損傷は見られず、安定した履歴特性を示しておりました。
(※なお、当該ダンパーは商標登録を出願中です)