株式会社マルモ青木味噌醤油醸造場

美味しさへの追求を信条に!!

株式会社マルモ青木味噌醤油醸造場

衛生管理を強化した生産体制を構築したい。

お困りごと

現在よりもさらに安全・安心な生産ラインを確立し、製品の品質向上を目指すためには、生産工程を見直す必要がある。
やるべきことは分かっているが、工場の敷地に余裕がなく、限られたスペースの中でどこから見直すべきか分からない。

成功事例

1928年の創業以来、天然醸造のお味噌造りにこだわり続ける株式会社マルモ青木味噌醤油醸造場様。国際食品工業展(FOOMA JAPAN)にてご相談いただいたことがきっかけとなり、今回の新工場建設を含め、長年に渡り工場再構築のお手伝いをさせていただいています。
当社の設計+エンジニアリング力を発揮して工場全体をトータルに見直し、ご要望にプラスアルファした提案とその具現化を実現。高度な提案力と技術力が高く評価されました。

社名看板
新包装棟 西面(入り口側)
新包装棟 西面(入り口側)
天然蔵
天然蔵
時代を感じさせる木製看板
時代を感じさせる木製看板

ソリューション

トータルエンジニアリングで敷地全体を再構築

工場再構築のローリングプラン

  1. 1既存工場(西棟・東棟)のGMP診断を行い、敷地全体における工場のレイアウトと製造ラインのゾーニングを再検討。(2002年7月/当社診断)
  2. 2新たに土地を取得し、天然蔵を新築。(2007年8月竣工/当社設計)
  3. 3旧天然蔵の跡地に新包装棟を新築。生産機器類を移設し、製造部門と包装ラインの一本化を実現。(2008年9月竣工/当社設計・施工)
  4. 4既存工場(東棟)の生産機器類の移設跡を食堂、資材室、事務室にリニューアル。(2009年2月/当社設計・施工)
工事再構築図
食品安全システム認証書
食品安全システム認証書

既存工場(西棟・東棟)と新築の天然蔵、今回の新包装棟を組み合わせることで生産効率が良く、衛生的で使いやすい工場の再構築を実現。
また、新包装棟に最新の転倒混合機を導入し、従来の混合ラインを横から縦の流れに変更して集約することで品質向上を図りました。衛生管理を徹底した生産工程の構築に成功しました。

重力を利用した混合ライン―2008年9月竣工 新包装棟―

樽の中で十分に発酵、熟成したお味噌を転倒混合機を使って他の容器に移すことを「掘り出し」と言い、これを行ってから包装工程に入ります。
既存工場では、掘り出しから包装までをベルトコンベア等を使用して横のラインで行っていました。そのため、お味噌が曝露したり、チューブで上下に何度も移動させなければならない工程が幾つか存在し、衛生面や品質維持の点で改善したい要素を抱えていました。
そこで、横のラインを縦に変えた「gravity(重力)方式」を提案しました。

“掘り出し”の様子
“掘り出し”の様子

グラビティ方式による包装工程

  1. 1新包装棟の1・2階を吹き抜けにして、ほぼ天井までの高さがある新転倒混合機を導入。
  2. 2最新の転倒混合機によって掘り出されたお味噌をエレベーターで4階に移動。
  3. 34階のホッパーを経由して3階の充填室へ。
  4. 43階の充填・梱包室で包装。
包装棟 1F・2F(写真は新転倒混合器)
包装棟 4F ホッパー室
包装棟 3F 充填室
お味噌完成

このグラビティ方式により、防虫・防塵を徹底し、高品質なお味噌をそのまま包装できるラインを確立しました。

大成建設担当者より

本社エンジニアリング本部生産施設グループ1 渡部 隆一

青木社長さまとの出会いは7年以上も前になります。FOOMA JAPANの展示会がきっかけとなり、それ以来の長いお付き合いをさせていただいています。
今回のプロジェクトの根幹は、当社の強みであるトータルエンジニアリング力を発揮してマルモ様の将来事業構想に沿い工場全体を見直し、生産体制を再構築することでした。青木社長さまのイメージ通りのものを実現できたことが高い評価と信頼に繋がり、嬉しく思います。

これまで食品工場の抱える様々な課題に対応させていただきましたが、お客様が「自ら思い描く構想を、技術的に具現化することが可能なのか」という点で半信半疑になられているケースは意外と多くあります。
今回のプロジェクトでは味噌充填工程や混合工程にグラビティ方式を採用し省スペース・高品質化を実現できたことが大きな成果でした。我々は今までの経験により蓄積した技術力を活かしてお客様のご要望を形にしてきました。
お困りの際は是非、大成建設にご相談ください。

工事概要

発注者 株式会社マルモ青木味噌醤油醸造場
所在地 長野市大字風間字下河原2180-1
竣工 2008年9月
延面積 1,452.49㎡
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関連情報

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