森永乳業株式会社 神戸工場

西日本地区の生産・物流拠点となる
最新鋭の基幹工場を建設

森永乳業株式会社 神戸工場

お困りごと

カップ飲料の販売が好調であり生産能力の増強が必要だ。神戸市が企業誘致を進めていた摩耶埠頭のコンテナヤードへの進出を決めた。利用転換を図り基幹工場と物流センターを兼ね備えた最新鋭施設をつくりたい。

成功事例

西日本の物流拠点ということで乳製品工場としては、世界最大級の施設となりました。
「コミュニケーション棟」や「見学者通路」など体系的に見学者にご理解いただけるような施設となり、森永乳業のイメージを体感できる「見せる工場」が完成しました。

コミュニケーション棟外観
コミュニケーション棟外観
見学者通路
見学者通路

生産効率や省エネルギー、衛生面に配慮するため縦方向(上階⇒下階)に生産ラインを設定し、全ての原材料は最上階のタンクに集めるという構造的にかなりの重量に耐えうる設計となりました。
巨大な作業エリアのため従業員の方が生産ラインを横切ることがないように、従業員の方が移動するのは2階とし、動線分離を徹底しています。また作業エリア内で発生する不用物はラインを横切らずにそのまま階下に下ろし搬送できる設計となっています。

工場外観
工場外観

ソリューション

  • HACCP対応はもちろん、高度な衛生環境を実現。
  • 断熱パネルを全面的に採用し、グレードの高い生産環境管理を実現。
  • 一般作業区域・準清潔作業区域・清潔作業区域の徹底したゾーニングによる衛生区画化。
  • 各作業区域内の室圧管理により、工場内の空気の流れをコントロール。防虫・防塵対策に大きな効果を発揮。
  • 塩害、高波など自然災害などのリスクも考慮した設計。
  • 最上階に原材料をあげグラビティを意識した生産施設。
  • 効率化された廃棄物処理システム。
倉庫内
倉庫内
コミュニケーション棟受付
コミュニケーション棟受付

お客様の声

森永乳業株式会社 神戸工場 工場長 後藤 一昭 様

森永乳業株式会社 神戸工場 工場長 後藤 一昭 様

とてつもなく大きな工場が完成しました。11月に竣工式という事で本格稼動はまだです。
この大きな工場をどのように、目配りし、気配りしていくか、これからが本番です。
この工場では、「展示スペース」や「試食スペース」、「工場見学ゾーン」など様々なお客様とコミュニケーションを図りながら、お客様に愛され、地元に愛される施設にしていこうと考えています。
今回のプロジェクトに関しては、設計・施工を担当してもらった大成建設のチームワークの良さに驚かされました。

大成建設担当者より

大成建設 関西支店 建築工事作業所 桜井 信一

大成建設 関西支店 建築工事作業所 桜井 信一

厳しい工期ではありましたが、森永乳業(株)の御担当者の方々と、週に2~3日の頻度で、密に詳細な打合せができた結果、手戻りも少なく、建設工程は順調に推移しました。
施工をする上で、特に配慮したことは、食品工場であるが故に場内のクリーン化をタイミングを逸すること無く実施する事でした。
工事最盛期には、全作業員数が900名近い状態の中で、統制のとれた作業所運営ができたのも、各職職長による自主パトロール・一斉清掃等の実施など、このプロジェクトに携わった方々が、一つの目的に向かって一丸となって邁進していただけたおかげだと思います。既存工場の改良点を全て洗い出し、改善提案を実現し、この工場が最良・最新設備を備えたものにしようという目的に対し、我々もお手伝いができたと思います。

大成建設 設計本部 建築グループ 福西 裕智

大成建設 設計本部 建築グループ 福西 裕智

まったくの新しい敷地においての新工場計画ということもあり、ゾーニング、動線計画にはじまり建築仕様の決定、見学者施設の提案など、あらゆる事項について、お客様といっしょに何が最善なのか検討を重ね、計画をすすめました。また既存工場よりの改良点などの情報収集をしていただき、今回の計画にフィードバックすることができました。その結果、最も進んだ、最も使いやすい工場が完成しました。

工事概要

発注者 森永乳業株式会社
所在地 兵庫県神戸市灘区摩耶埠頭
竣工 2006年1月
延面積 64,612m2
URL
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関連情報

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