日本と同じ生産設備、製造技術、品質管理レベルを
タイ工場で実現

お困りごと
タイで作った本場の味をレトルト食品として日本で広めたい。
日本のヤマモリ(株)の工場と同じ生産設備、製造技術、品質管理レベルをタイ工場で実現し、安心かつ満足できる製品を製造したい。
しかしタイで日本と同レベルのHACCP対応工場が作れるのか?プラント一式をタイへ輸出するのは事務的にも実労働的にも大変そうだ、どうしたらいいだろうか?

成功事例
大成建設は45年にわたり世界の国々において数々のプロジェクトに携わってきました 。
そのノウハウと広範なネットワークを駆使して、日本の技術レベルをそのまま移管するというお客様のニーズに対応することができました。
HACCP対応はもちろん、防虫対策、省エネルギー、トレーサビリティなど、全ての工程を見られる見学者通路の設置などを実現しました。
ソリューション
海外対応
この釜を使わなければ、ヤマモリの「味」が出せないという品質へのこだわりから、ほとんどの製造機械を日本から輸出しました。船舶で大型の機械を輸出する手配等は煩雑な処理を伴いますが、大成建設が長年培った経験とネットワークを駆使し、工程通りに完成しました。
品質管理
- 工場内はHACCPゾーニングによる万全な異物混入対策が施されている。
- クリーンレベルに応じた陽圧設定をしており防虫対策を図っている。
- レトルトパウチ生産においては殺菌機の温度と時間が衛生上大切である。120℃以上4分以上でパウチを殺菌する必要があり、トレーサビリティの確保という点からも自動的に記録が管理されている。
- 調理中に大量の蒸気が発生するが、従業員の作業環境を守り、工場内のドライ化を図るために適切な排蒸をしている。
- 熱帯地でも作業者は完全な衛生服が着ることができるよう快適な作業環境をつくっている。
お客様の声
大成建設担当者より

大成建設 エンジニアリング本部 生産施設グループ 渡部 隆一
食品工場建設においてタイと日本との最も大きな違いは施工技術レベルと感じました。日本の品質レベルに引き上げる為に労働者の叱咤激励から始まり、施工の細部まで気を使いました。
またプラントを日本から輸出する際の税関での足止めや、現地労働者観の違いなど、日程的に不確定要素が多く工程通り
進むか不安材料も多いプロジェクトとなりました。
工程通りに竣工して生産が始まり、特に問題もなく順調に生産されていると聞き安心しています。
工事概要
発注者 | サイアムヤマモリ株式会社 |
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所在地 | タイ ラヨーン |
竣工 | 2004年10月 |
延面積 | 1,895㎡ |
- ※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
サイアムヤマモリ株式会社 深田社長 様
完成した工場を見上げながらホッとしております。
タイに日本と同じレベルのHACCP対応工場を作ることができるのかと、広大な敷地を前に、最初に不安を感じたことを思い出します。
現在計画通り順調に稼動していますが、早い時期に第二期、第三期工事をまた一緒にできることを楽しみにしています。