ゾーニング、動線、生産量増加に対応した地域に開かれた工場

お客様のご紹介
株式会社たにぐち様は「お客様に喜ばれる商品、サービスを提供し、お客様から愛される会社」という経営理念のもと、昭和37年の創業以来チョコレートを中心に、常に新しいスイーツを提供されてきました。


新工場建設の背景
- 既存工場は繰り返し増築をしているため、ゾーニングが明確でなく、動線が複雑である
- 生産量の増加に対応したい
- 見学者に対応し地域に開かれた工場としたい
これらの課題を解決するため、新工場を建設することになりました。
生産効率を考慮したレイアウトプラン、各作業エリアごとに明確に区分されたゾーニング計画、外観デザインが評価され、大成建設をパートナーとして選んでいただきました。
FSSC22000対応、安全・安心の向上を目指したゾーニング計画
製造エリアのゾーニングを明確に区分し、人・物・空気・排水による交差汚染が発生しない計画としました。ゾーンの境界にはパスルーム・サニタリーエリアを設置して衛生管理を徹底しています。また、機器レイアウトは生産工程に沿ったワンウェイ構成とし、生産効率の向上を図りました。



生産ライン、排水処理施設も含めたトータルエンジニアリング
計画・設計段階から当社の食品施設エンジニアリング専門チームがプロジェクトに参画し、生産ライン・排水処理施設を含め、高品質・高効率で従業員の方々が使いやすい工場を目指しました。
施工段階では建築工事と生産設備工事が密に連携し、移設工事を含めた工事期間を短縮するとともに、試運転から生産稼働までスムーズに移行させることができました。計画・設計・施工のフルフェーズで当社のトータルエンジニアリング力を発揮し、プロジェクトを完遂させることができました。
優れた外観デザイン
新工場敷地は、周りを緑に囲まれた自然豊かな高台にあります。建物の形状は、土台となるケーキの上にオーナメントを飾ったイメージのブロック構成とし、まるで森の中にケーキが現れたような、外観全体がメッセージサインとなる計画としています。
この新工場は外観デザインと機能性の両立が評価され、第48回SDA賞D部門入選関西地区賞を受賞しています。


楽しく、記憶に残る体験型見学者施設
見学者ホールでは“たにぐち”のチョコレートへのこだわりを紹介し、隣接する研修室では来場者がチョコレート作りを体験できます。更に2階の見学者通路では、多種多様な商品の紹介と共に製造工程を見渡すことができます。



お客様の声
─株式会社たにぐち 副工場長 谷口 嘉人 様
─新工場の稼働状況について教えてください。
一年の中で12月、1月が最も忙しく、2交替で一日20時間稼働していました。現在はホワイトデー商品の製造も終わり、一年の中では比較的落ち着いている時期です。3月末からクリスマス商品の生産、5月末からバレンタイン商品の生産が始まり、また忙しくなります。

─大成建設の提案をお選びいただけた理由は、どのようなことでしたか?
衛生管理がしやすいレイアウトプランだったこと、デザインが優れていたこと、プレゼン時の印象が良かったことが大きな理由です。また、食品施設専門のエンジニアリングチームがあったことも大成建設を選んだ理由の一つです。
─従業員の方々からは、どのような声が聞かれますか?
先にも述べたことと重複しますが、「既存工場と比べ衛生管理がしやすい」、「外観のデザインがとても良い」との感想を聞いております。
─どうも有難うございました!
工事概要
発注者 | 株式会社たにぐち |
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所在地 | 和歌山県日高郡日高川町大字和佐1030-1 |
竣工 | 2013年7月 |
延面積 | 3004.90m2 |
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