横河電機株式会社 金沢事業所

デザイン性と機能性を兼ね備えた研究所を建設したい。

横河電機株式会社 金沢事業所

お困りごと

ライフサイエンス分野を新たな事業の柱に育てるために、産学の共同研究を含む研究開発から生産、サービスまで、ものづくりを「一気通貫」で出来る施設を金沢テクノパークに計画したい。優秀な人材を確保していきたいという事もあり研究者の環境の快適性が実現できて、デザイン性の高い施設にして欲しい。

成功事例

当社がコンペで提案した「機能性」と「デザイン」の提案を評価していただきプロジェクトがスタートしました。
研究所の核になる高度医療の研究に対応できる「最高水準の電磁シールド施設」に加え、「非磁性体ステンレス構造」を提案し磁場の影響をシャットアウトするようにしました。また磁場に影響を与えやすい車輌が容易に研究施設に近づけない効果を高める必要から研究所の周辺に水面による緩衝空間を設けました。磁場の揺らぎもシャットアウトでき、デザイン的にも威圧感を緩和できる「水」が施設に有効に働いています。

リサーチセンターと水盤
リサーチセンターと水盤

ソリューション

デザインについて

  • 横河電機様がお持ちの「水」と「先進的」という企業イメージをデザインに反映。
  • 高台に位置し雄大な自然が視界に入るという見渡しの良い立地を活かすという意味でもガラスを多用。
  • 施設はリサーチセンター・テクニカルサイト・ファクトリーサイト・コミュニケーションサイトという4つの分棟構成からなり、各機能を明朗かつシンプルに位置付けている。
  • それぞれの棟をつなぐ移動空間に水や緑を介入させ研究者同士のみならず官学を含む他部門の人々が集い、語らい、休憩できる空間を提供し、新しい発想が生まれるような空間づくりを目指している。
  • 移動空間は、ガラスの通路であり水が光に反射して通路に映り込み、記憶に残るような光の演出が生まれる工夫がされている。
  • 施設が「金沢テクノパーク」という地域イメージ向上にも貢献。

技術的項目

  • 執務室内の居住域に快適空調を提供する「通気性カーペットを用いた床吹き出し空調」
  • 地下トレンチに外気を取り入れ地中熱と熱交換することで空調負荷を軽減する「クールピット」
  • 窓ガラスとブラインド間の夏季の熱溜りを外気へ排出する「簡易型エアフローウィンドウ」
  • 水盤の循環系統に熱交換器を設置し生産冷却水の冷却を行う「自然エネルギー利用冷却システム」
アプローチより水盤を望む
アプローチより水盤を望む
コミュニケーションサイト
コミュニケーションサイト

お客様の声

横河電機株式会社 金沢事業所 小澤 様

金沢事業所の建設で経営トップからの要求は、「本社の技術者がここで働きたいと思うような施設を造れ」の一言でした。昨年11月に竣工し、これまで100名近くのエンジニアが東京本社から移ってきましたが、みな事業所の充実した研究施設、自然環境にマッチした建築やランドスケープに満足しています。このことは必ず良い研究結果を生み出すものと確信しています。
また、全国の行政・教育・産業界の方々が見学に来られていますが、これまでの日本では見られない、研究開発に適したすばらしい施設との評価をいただいております。

大成建設担当者より

大成建設 設計本部 関 政晴

昨今、研究開発の分野における開発スピード向上への要求は、ますます高まってきています。
建設においてもそのスピードが問われる時代であり、このプロジェクトでは、計画から竣工まで一年を切るスケジュールが求められました。今回、短工期の中、デザインと機能を兼ね備えた質の高い施設をご提供することが出来たのは、お客様、設計、施工が一体となり一つの目標に向かって「ものづくり」に打ち込める環境があったからこそと感じています。「ものづくり」のための環境づくりにエネルギーを注ぐ横河電機様の姿勢を拝見し、今後、金沢事業所における研究開発が大きな成果をあげていくであろうと確信しています。

工事概要

発注者 横河電機株式会社
所在地 石川県金沢市
竣工 2005年11月
延面積 12,464.23m2
URL
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関連情報

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