明治製菓株式会社(現 Meiji Seikaファルマ株式会社)

高度GMPに適合した人に優しい固形製剤棟の建設

明治製菓株式会社(現 Meiji Seikaファルマ株式会社)

コンセプト

固形製剤の場合、粉体ハンドリングによる運用が生産効率に大きく影響する。さらに、原料や中間製品、製品の重量物搬送などにより従業員に対する作業負担も大きい。

そこで品質、生産効率、セキュリティを考慮し従業員が働きやすい工場を構築したい。

成功事例

大成建設の医薬品施工実績や実際の竣工物件を見学していただき、当社の技術力を評価していただきました。
お客様の本プロジェクトのコンセプトに対して、当社の提案内容と建築・設備・生産設備をトータルにエンジニアリングする点を評価いただきました。

工場外観
工場外観

ソリューション

  • 投入工程や工程間搬送をスタッカークレーンで行う自動化を導入。3機のスタッカークレーンが3次元で移動するので、搬送リードタイムを最短にすることができる他、効率的に原料、中間製品を製造現場にハンドリングできる。
  • エレベーションをフレキシブルに設定できる(搬送先のフロアーレベルに応じた位置決めが可能)。
  • ITシステムと連動した人為的ミスのない高度な生産管理が可能。
  • 高度な信頼性を確保するために生産設備と搬送設備を組み合わせた最新の医薬品生産方式といえるMES(Manufacturing Execution System)を導入し、製造管理や搬送管理、スケジュール管理を実施している。
  • 製造管理システムを導入し、品質・生産・物流などのデータをコンピュータで一元管理し、全社的なERPシステムとの連携を図り、製販を含めたIT化を実現している。
  • 免震装置ハイブリッドTASSを採用し、生産へのリスク、従業員へのリスクを回避する。
  • オペレーターの出入りはセキュリティシステムで一元管理。エントランスや更衣室の出入り口に設置したカードリーダーによって入退室をチェックするなど万全を期している。
造粒室
造粒室
自動倉庫
自動倉庫

大成建設担当者より

エンジニアリング本部 生産・物流施設グループ 宮坂 努 シニア・エンジニア

エンジニアリング本部 生産・物流施設グループ 宮坂 努 シニア・エンジニア

今回建設した5号館は導入したシステムの考え方が斬新であり、これまでの製剤工場では実現しなかったシステムを取り入れて完成しました。これまでの当社の医薬品エンジニアリング事業で培った総合力をフルに発揮し、客先のコンセプト具現化をなしとげ、工程通りに生産を開始することができました。

また、リスク対応としての免震構造の採用も製剤工場としては日本初であり、製品供給が途絶えないことによるエンドユーザーの社会的使命にも寄与しています。

今後は次世代工場の代表例として、製薬業界において最も注目されている工場であり、当社としても建設後のアフターサービスやメンテナンスを通じて この工場を見守り続けます。

工事概要

発注者 明治製菓株式会社(現 Meiji Seikaファルマ株式会社)
所在地 神奈川県小田原市
竣工 2004年3月
延面積 13,200m2
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関連情報

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