「技術の継承」を実現し、
将来の医薬品製造にも対応できる
新工場を建設したい。

お困りごと
100年の歴史を持つ玉造工場は、改修と増築を重ね老朽化している。将来に向けた新たな技術や商品を生み出すためにも研究部門の集約が課題となっている。
関西文化学術研究都市「津田サイエンスヒルズ」内に敷地も用意できたので、生産技術を継承するためにも、次世代に対応できる新工場を短工期で建設してほしい。
成功事例
銀粒の口中清涼剤「仁丹」を製造する森下仁丹株式会社様の新工場「大阪テクノセンター」。
今回は製造・研究開発施設を一棟に統合するプロジェクトであり、数社による提案コンペの結果、医薬品工場建設における多数の実績+「機能的で安心できる製造環境の構築と、デザインの融合」を軸にした提案が高く評価され、当社に発注していただきました。
施工面では、全階層を同時に建てていく方法で、バリデーションを含めて引渡しまで 11ヶ月という短工期を可能にしました。




ソリューション
医薬品GMPに準拠した製造エリアの実現
- 11階-治験部門と2階-製造部門をクリーンエリアとし、3階は研究開発エリアとした効率的なゾーニング計画を実施。製造エリアとそれ以外のエリアの明確化を実現。
- 2空調設備の細分化で、クリーン度の確保と防臭に対応
一般クリーンルームエリアや生薬臭封じ込めエリアなど、対象エリアごとに適した空調システムを導入。空調を細かく分けることでクラス10万のクリーン度を確保し、防臭を実現。 - 3徹底した防虫・防鼠対策
建物の外壁面を防虫上の一次バリアとし、製造エリアの周囲壁を二次バリアとして構築。
「近づけない・入れない・繁殖させない」コンセプトのもと、防虫・防鼠対策を徹底。
デザイン
- 外装は、銀粒「仁丹」をイメージさせるシルバー色の金属断熱パネルを使用、社名のロゴは鏡面仕上げとしました。




将来を見据えた施設づくり
- ラインの増設にも対応できるスペースを確保。
- ランニングコストを低減できるよう省エネルギー設備を多数採用。
大成建設担当者より

関西支店 設計部 窪田 朋子
玉造工場の容積に比べ、限られた敷地に高精密かつ機能的な空間を作ることがポイントでした。短い工期の中、設計部門・施工部門・エンジニアリング部門・営業部門の連携がよく取れ、当社の強みであるトータルエンジニアリング力が発揮できました。
デザインテーマは銀粒の「仁丹」。外装に銀色の断熱パネルを使い、目地を目立たせないように技術を駆使しました。緑の丘に、銀色の箱が浮かんで見えるように設計してあります。
生産工場の建設に関しては社内各部門の連携が確立されたトータルエンジニアリング力が必要だということを今回のプロジェクトでも実感しました。
ぜひ、大成建設にご相談ください。
工事概要
発注者 | 森下仁丹株式会社 |
---|---|
所在地 | 大阪府枚方市津田山手2-11-1 |
竣工 | 2008年12月 |
延面積 | 6,761.56㎡ |
URL |
- ※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
関西支店 営業部 西谷 昭一郎
GMP対応をはじめ、医薬品工場建設に関する知識と技術力に対して高い評価を頂けたことから今回のプロジェクトが始まりました。幾つもの課題を二人三脚で解決していく中で森下仁丹様と当社の協力体制が確立され、かなりタイトな工期でもここまで充実した施設を実現できました。
「医薬品工場の建設実績は前々から知っていました。大成さんになら安心してお任せできる。」と、全面的に信頼して頂けていたことを嬉しく思います。