インスタントラーメン発明記念館
(現・カップヌードルミュージアム 大阪池田)

お困りごと
「すぐおいしい。すごくおいしい。」誰でも知っているインスタントラーメンの元祖である『チキンラーメン』。子供達にも発明の知恵と同時にインスタントラーメン作りを知ってもらいたい。
そんな経緯から工場まで行かなくても製造体験をすることができる記念館を作ったが、手作り体験コーナーの人気が高く約3ヶ月の予約待ちとなっている。多くのお客様に体験いただけるように、さらに施設を増築したい。
成功事例
2階に上がったとたん目に飛び込んでくる全面ガラス張りの「チキンラーメン手作り体験工房」。真っ白な床・壁にはチキンラーメンのオレンジと白のストライプ模様が映えています。体験工房の廊下にいながら、全面ガラス張りなのでブース内の体験の楽しさが直に伝わってきます。手作り体験があることを知らずにいらっしゃった見学者も工房内の楽しそうな風景を見て、「次回来た時はぜひ体験してみたい!」という気持ちになるそうです。
専用のキッチン、こだわりのテーブルの形状、増築前は1回28名しか体験できなかったのですが、1回に48名(1日4回実施中)まで体験できるようになりました。それでも、さらに人気が高まり、現在もかなりの予約待ちとなっています。

施設ご案内
外観
建物全体を重厚な石貼で構成し、閑静な住宅地に溶け込むことを意図している

一階
【第1展示室(既存)】チキンラーメンを中心にインスタントラーメンの歴史を紹介

【第2展示室(増設)】カップヌードルの形状を模したミニシアター、オリジナルのカップヌードルをつくるマイカップヌードル・ファクトリーなどトップライトから外光を取り込んだ明るい部屋とし、「カップヌードルの世界」を体感できる空間としている

【テイスティングルーム(増設)】には、各種インスタントラーメンの自販機が設置され、地域限定商品や東・西日本の商品味比べなど、楽しい企画がぎっしりと詰まっている

二階
【チキンラーメン手作り体験工房(増設)】参加を待ちわびた子供達に喜んでもらえるように、チキンラーメン色を基調とした空間としている


大成建設 関西支店 設計部 児玉 賢吾(当時)
「チキンラーメン手作り体験コーナー」の増設とともに、将来にわたって、日清食品の新しい商品イメージを体感できる展示室の増設を提案し、体験型施設として再構築を目指しました。
インスタントラーメンの歴史の展示・未来のインスタントラーメンを示唆する展示・試食コーナー・各種イベントに対応できる研修室等、各室の空間づくりに特徴をもたせ、地域にひらかれた施設として計画しました。
工事概要
発注者 | インスタントラーメン発明記念館 |
---|---|
所在地 | 大阪府池田市 |
竣工 | 1999年11月(増築工事2004年11月竣工) |
延面積 | 1,900m2 |
URL |
-
※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
大成建設 関西支店 営業部 青柳 正治
今回の増築にあたり、記念館の敷地内に工事用事務所を作らせていただき、密にお客様とのミーティングを重ねました。竣工後も時々こちらに足を運んでいますが、いつ来ても小さなお子様からご高齢の方まで大勢のお客様がいらっしゃっていて、楽しんでおられる表情を見るとこちらまでうれしくなります。
タイトなスケジュールではありましたが、お客様の思いを具現化するために、コミュニケ-ションをとりながら一緒に施設を作らせていただいた気がします。現場の夜食にカップヌードルの差し入れをいただき、関係者でいただいたのは良い思い出ですね。