データセンターの適用技術

3.柔軟性

ネスト・クラウド

~ユニットを縦積みにした次世代型データセンター~

クラウド・コンピューティングを支える次世代のデータセンターの姿として、大成建設は「ネスト・クラウド(nest-Cloud)」を提案します。



ネスト・クラウドイラスト※特許出願済
※特許出願済

ネスト・クラウドの特徴

ネスト・クラウドは、ユニットを縦積みにすることで

  • スペースの有効活用
  • 優れた環境性能
  • 拡張性と柔軟性
  • 工期短縮・リスク低減

を可能にし、リソースの適正配置とコストの削減を実現するこれからの時代のデータセンターです。

ネスト・クラウド=ユニット化されたサーバー室+ユニットの垂直配置ができる施設

配置計画

適切な配置・構造計画を行うことにより、サーバー室を有効に使うことが出来ます。

サーバー室内の柱を無くすことで空間を無駄なく利用できるようになり、より多くのラックを設置することが可能です。また、整然と配置することにより、囲い込みなど、空調効率を向上させる対策も講じやすくなります。

柱の位置と空調機械の配置を工夫して機械室面積を減少させ、その分、サーバー室の面積を拡げます。これにより、10%~20%多くのラックの設置が期待されます。

サーバー室内図

モジュール

建物モジュール

開業時に大きな建物・設備を持つことは、初期の実装率の低下や投資回収期間の長期化を招き事業の大きな負担になります。

初期より最終で必要な大きさの建物・設備を設けるのではなく、需要に応じて段階的に同じ仕様・規模の建物を増築していく手法は、初期投資を抑え投資回収期間を短くできるとともに、増築時に最適な設備・建築を選択することができます。

建物を順次増築していくため、最終形を見据えた土地の確保が必要となります。

建物モジュール 分棟型の建物

フロアモジュール

敷地条件に制約の多い都市部では増築のような配棟計画が困難です。そのため最終形の建物を作り、設備を段階実装します。最低限の初期投資にすることで、投資回収期間を短くすることが出来ます。

フロアごとにサーバー室・電気室・空調機械室等を設けることにより、フロアごとの増床を容易にし、それぞれのユーザーに最適な施設を作ることができます。

また設備室までフロアごとに切り分けることにより、段階実装時の他のユーザーへの影響を最小限に抑えることが出来ます。

フロア図

コンテナモジュール

コンテナにサーバーや空調機などをビルトインした状態で工場から出荷し、所定の場所に搬入設置します。

サーバーコンテナを平置きする場合、コンテナ内での作業ができないなどの制約はありますが、設置に確認申請が必要ありません。(条件により異なる場合があります。)

そのため、建物の場合必要となる確認申請の期間が不要で、建物を建設する方法に比較してサービス開始までの時間が短くなります。また、工場で大部分の組み立て作業を行いますので、現場での構築作業が少なくなります。

需要に応じて段階的にコンテナを設置するため、初期投資を抑え増設時に最適な設備を選択することが出来ます。

コンテナ型データセンター

プレハブモジュール

あらかじめユニットごとに作られたモジュールをデータセンターに持込み、需要に応じて増設することにより段階的な設備投資と早いサービスの開始ができます。

既存の倉庫・工場棟に適用される例が多く、設計・申請・建築工事期間の短縮と初期投資の削減を目的としています。サーバー専用設計のユニットとすることで空調・スペース効率の良いモジュールにすることができます。

プレハブモジュール図

ラックモジュール

設備を需要に応じてラック単位で増設・拡張することにより、それぞれのユーザーに最適な施設を構築します。

ラック列ごとにモジュール化することにより、効率的なラック配置と空調効率を考慮した囲い込み、高負荷に対応する設備の設置が可能になります。

当社の「ダクトキャッピング空調システム」はラック列ごとに「コルエアダクト」による囲い込みを行い、空調の高効率化・高負荷対応を行うことができます。

ダクトキャッピング空調システムイラスト

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