清潔感とシンプルさをアピールできる
「次の時代に備えた工場」にしたい。
お困りごと
これまで幾度か増改築して問題解決してきたが、よりクリーンな製造環境を推進してゆく為に、部分的ではなく敷地内施設全体を「次の時代に備えた工場へ」というコンセプトのもと総合的に見直したい。どのように進めたら良いだろうか？
成功事例
2003年に工場再構築計画案を策定し、計画に基づいて工事を行い第一段階が完了したところです。
既存工場棟内や別棟に分散し手狭になっていた施設を新事務棟に移転・集約化し、機能を充実。余力が生まれた既存工場棟内スペースは3つの視点からレイアウト改善や施設リニューアルを施しました。
- 製造環境区分を明確化して一層のクリーン化を推進。
- 将来的な設備計画をにらんで増設・変更性が可能なレイアウト策定。
- 生産性向上、安全性向上に留意して生産スペース比率向上、工程間仕掛品管理の容易化、適切スペース（作業／通路）を確保。
なお工場棟と物流棟間に屋根を新設し雨天時の入荷・出荷作業等の効率化を図りました。
リニューアル前
リニューアル後
ソリューション
進め方の概要
- 手順1：お客様の事業環境、生産システム特性、工場施設状況の理解。（ヒヤリングと工場調査を行う）
- 手順2：将来構想案の作成
- 手順3：将来構想案の計画ステップ作成
描き出した将来構想案の実現に向けての計画ステップ（各エリアの改築・改装、諸機能の移転等の順序）を作成。
- 手順4：将来構想案の検証・評価
各計画ステップで予想される様々な問題・課題（建築上、法規上、操業上等）を抽出し、必要時は詳細調査を行い、実現性を検証。この段階で構想案に問題がある部分があれば手順2に戻り、納得するまで繰り返した。
- 手順5：工場再構築計画案の設定
大成建設 エンジニアリング本部 川端 健一
従来の工場の計画・設計は「何を」「どこに」「いつ」「どのような規模」等の条件が与えられてスタートするのが一般的です。それに対して工場再構築計画ではそれらが決まってなく、むしろそれら（5W2H）を将来に渡って明らかにしていく企画的業務なのです。
将来の予測は難しく、手掛かりとなる情報はお客様の頭（企業理念、事業構想、思い入れ）の中や現場にあり先の見えにくい中での計画案の関係者合意には時間もかかります。
そんな中では、お客様と当社の建築・設計・営業そしてエンジニアリング部門の密接な連携作業が不可欠となるのです。
今回、乾社長様をはじめ皆様のご理解で粘り強く計画を進める事ができ、よりクリーンで、より生産性の高い工場へと生まれ変わったと思います。新事務棟の管理・厚生施設の充実化は従業員のさらなる一致団結を生むのは言うまでもないでしょう。
大成建設 関西支店営業部 課長 小倉 隆男
今回、エビス様から「次の時代を考えて工場を何とかしたい」とのご相談をうけ、当社の「工場再構築エンジニアリング」をお勧めしました。今まで当社とお付き合いのなかったエビス様では、最初は大成建設のエンジニアリングで何ができるのかと心配されたかもしれません。
そのような思いも、打合せを重ね、色々なシナリオを絵にしながら問題点をエビス様と一緒に解決していく過程で解消されていったと思います。現在、工場再構築計画は第一段階が完了したところです。既に将来構想案もできており、エビス様では状況に応じて好機を逃すことなく、すばやく次の展開をされることと思います。
主力商品
工事概要
| 発注者 | エビス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県大和郡山市 |
| 竣工 | 2004年8月 |
| 延面積 | 13,478㎡ |
| URL |
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エビス株式会社 乾 社長 様
「次の時代に備えた工場へ」というコンセプトのもと、既存工場棟の改修も含め敷地内施設全体を総合的に見直したいという欲求を見事に解決できて、たいへん満足しています。
工場再構築計画案のプレゼンテーションのレベルが高いだけでなく、当社の商品デザインコンセプトに沿った新事務棟にもなり、大成建設さんにお願いしてよかったと思っています。