強みである「技術」と「人材」に
さらに磨きをかけたい。

施設計画のきっかけ
創立50周年を迎え、当社の強みである「技術」と「人材」にさらに磨きをかけ、高分子化学のトップメーカーとして次代を創造していくためにも、事業領域を拡張し、優秀な人材を確保していきたい。
そこで、社員の継続的な教育支援の環境整備を図ることを目的とした研修センターと、次期成長事業の創造のための精密加工研究棟建設を計画している。


こんな施設をつくりました
合成樹脂の石油化学系事業及び高分子化学事業を展開するJSR株式会社様(旧 日本合成ゴム株式会社)。
研修センター、研究棟共に設計施工のコンペにより大成建設に発注していただきました。
【四日市研修センター】建設目的
四日市工場における技術研修・人材育成を行う為の施設であり、「製造現場の技能伝承」「社員教育プログラムの充実」を図る
大成建設は、研修生の視点に立ち、研修をリラックスして受講する空間づくりを重視した、メリハリのあるデザインを提案。開放的な吹き抜け空間をエントランスとして中心に配置し、両側に実習室と研修室を配置。ブリッジと階段で連続性のある空間を構成している。




外観は、ガラスとタイル張りのコンクリートで構成されており、ガラスを多用しているので研修室は明るい空間となっている。
【精密加工研究棟】建設目的
精密加工に関する要素技術の獲得と複合化を促進するため、工場内に点在していた精密加工技術の研究施設を一元集約化し、迅速な製品開発体制を確立することで高度化する市場ニーズに対応する
コンペの段階で基本的なデザインと性能スペックは決められていましたが、お客様が期待する建物のイメージを活かしつつ、エリアの顔となる事務研究棟はタイル貼りとして落ち着いた雰囲気を出し、実験棟は先端技術の開発拠点となるようにシルバー系の角波鋼板としている。


また、精密機械の高度な研究に対応できるクリーンルーム(クラス1000)を設置している。


お客様の声
大成建設担当者より
名古屋支店 設計部 杉浦 大輔
四日市研修センター、精密機械研究棟と続けて設計を担当しました。
四日市研修センターのコンペの際には、当社が提案しました吹き抜けのデザインを気に入っていただきました。また、JSR様はS造での提案要綱とされていましたが、当社としては国道沿いの立地を考慮して音に配慮するため、RC造を提案し、採用していただきました。

また、研究施設のコンペでは、お客様がご用意されていた基本プランをもとに、お客様が期待するイメージを損なうことなく最新鋭の研究施設を具現化できたと考えています。
お客様のご要望をそのまま受けるのではなく、常にお客様の立場に立ち、竣工後の機能性に考慮して提案するようにしています。
当プロジェクトは建築基準法の法改正と重なり、確認申請業務が混乱している時期となりましたが、設計施工であったお陰で、無事納期に間に合わせることができました。これは、設計、作業所、営業とチームワークよく進めることができたからだと思います。
大成建設ならではの設計施工のメリットをJSR様にもご理解いただき、ご評価いただけたのではないでしょうか。
工事概要
発注者 | JSR株式会社 |
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所在地 | 三重県四日市市川尻町 |
竣工 | 四日市研修センター施設 2007年2月 精密加工研究棟 2007年10月 |
延面積 | 四日市研修センター施設 2,627.60m2 精密加工研究棟 6,865.17㎡ |
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JSRエンジニアリング株式会社
工事部建設課 田中 英司 様
今回の研修センターの建設では、エントランスホールが3階まで吹抜けで全面ガラス張りの非常に斬新なデザインの建物を提案して頂きました。
1階は吹抜けとなったホールを中心に両サイドに研修スペース、上階は両サイドの研修スペースをブリッジで繋ぐプランとなっており、まさしく技能の伝承の架け橋といった感がありイメージ通りの仕上がりとなっております。
また、設計・施工面では、メンテナンス性を考慮した提案、要求に対する迅速な対応、予定工期内に無事故で完工して頂き、大成建設さんには非常に感謝しております。
今後も大成建設さんにお世話になる機会があると思いますが、今回以上の計画提案を期待しております。