株式会社カナオカ 埼玉第三工場

パッケージも食品工場と同じレベルの安全性を追求

株式会社カナオカ 埼玉第三工場

お困りごと

食の安全・安心への意識が高い昨今、さまざまな商品を包むシースルーパッケージの企画・製造・販売を手がける印刷業である私達は、食品に直接触れるパッケージも食品の一部として考え、食品工場と同じレベルの安全性を追求した工場を建設したい。

成功事例

2006年5月食品包装を扱うグラビア印刷工場として、日本初のAIB食品安全監査システム対応の工場が誕生しました。食に対する安全と地球環境への新しい取り組みを大成建設がカタチにしました。

工場建設地である埼玉県は環境対策に積極的に取り組んでいます。印刷工場ではインク溶剤から発生するVOC(揮発性有機化合物)が、環境対策における大きなテーマとなっています。最新のVOC回収・燃焼装置を敷地内に設置しVOCの排出量を限りなくゼロに近づけています。また人の手を煩わすことなく溶剤・白インキが自動供給できる装置も設置しています。施設の拡張に対応できるよう電気や空調・排水などの建築工事を事前に計画し、将来の拡張工事に容易に対応できるように計画されています。

VOC回収・脱臭装置
VOC回収・脱臭装置
工場外観
工場外観

ソリューション

  • AIB監査を考慮したハードソフト両面での工場運営。
  • 人と物の動線を明確に分離。
  • 製造エリア内では、様々な自動化機器を採用することで、作業員の負担を軽減し、生産効率を向上。
  • 工場内のバリア形成を多重化、外壁面を一次バリアとし作業エリアを無窓化するとともに、開口部には防虫網や防虫フィルターを設置し、徹底した防虫対策を施している。厚生を除く作業エリアを無窓化し、前室通路の適切な配置によりバリアを形成、設備系の外気取入口には防虫フィルター、排水系にはトラップを設け徹底した防虫対策。又、硝子の破損防止、埃溜りを少なくし、異物混入を回避。
  • エリアごとに空調を分割し、個別に室温をコントロール。効率の良い室内環境づくり。
見学者窓から見たグラビア印刷機
見学者窓から見たグラビア印刷機
自動倉庫へ搬入される原反
自動倉庫へ搬入される原反

大成建設担当者より

大成建設 エンジニアリング本部 長嶋 達也

大成建設 エンジニアリング本部 長嶋 達也

食の安心安全は、単に製造工場を管理するだけでは達成できません。理想的には農場から食卓までの全段階での管理が必要です。人が口にする食材に触れる包材もこの流れの中では需要な要素です。海外では包装業界も積極的にAIBの監査などを利用しGMP整備に努めています。
そういう意味で今回の計画は、日本の食の安全への動きが新たな段階に入ったということだと思います。

工事概要

発注者 株式会社カナオカ
所在地 埼玉県羽生市
竣工 2006年5月
延面積 25,000㎡
URL
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