最新鋭の製品を開発・生産していくために、高度な精密環境を実現できるクリーンルームを備えた新工場を建設したい。

今まで設計は設計事務所に、施工は建設会社に分離発注して工場を建設してきたが、今回の新工場建設で目標とする工期・コスト・品質を分離発注で満足することができるのだろうか？何か良い解決策はないだろうか。

株式会社ニコン様のニコン熊谷製作所8号館は将来の需要を見越して最新鋭の液浸露光装置を量産すると共に、次世代の装置開発を進めるための新工場として、2010年4月に完成しました。大成建設は工期・コスト・品質においてニコン様のニーズにお応えするため、設計部門・施工部門・エンジニアリング部門・技術センターが一丸となったトータルエンジニアリングで提案を行い、建築・設備（電気・衛生・空調設備）、特殊設備（ガス・純水設備）に渡る広範囲の取組みに高い評価をいただきました。

設計と施工を一括して発注するとコストがかかるのではないか。」
「半導体工場など高性能な施設づくりでは、設計や施工を建築・設備・ユーティリティーの専門会社へお願いする方が安心で効率的なのではないか。」

株式会社ニコン様のニコン熊谷製作所8号館新設プロジェクトでは、担当者様のこのような意見を理解した上で、ニコン様の最大の条件である短工期・ローコスト・高品質を実現するための建設計画が求められました。
大成建設は「トータルエンジニアリング」の強みを発揮することで実現できる効果について、例えば、

など、提案の一つずつを具体的な実績と関連させて説明し、担当者様に理解していただきました。最終的に、提案内容やそれを具現化できる総合力に対して「大成建設なら出来る。」と一任していただくことが出来ました。

ニコン熊谷製作所8号館には、最高の環境を備えたクリーンルームをつくるため、「微振動対策」や「ケミカル汚染対策」など、大成建設が半導体関連施設において業界No.1を誇る技術が結集されました。