ウェルネスファクトリー

働く現場からも制度面からも推進されるウェルネススペース

働く場は単なる情報処理を行う場から知識創造の場へと変化しています。つまりこれからのオフィスは、業務へ集中できる健康的な環境や仕組みを持つことはもちろん、これまでになかった新しい働き方によリイノベーションを生み出す空間でなければなりません。
豊かな知的生産を促進し利用者の健康増進を積極的に図る「ウェルネス化」は今、日本の働く現場から求められています。
国レベルにおいても、内閣府による働き方改革により充足感や満足感を得られる職場環境づくりを目指しています。これを受け、経済産業省では健康への投資戦略である「健康経営」推奨し、取り組みの優れた企業を選定し評価しています。国土交通省では、スマートウェルネスオフィス研究会を立ち上げ、チェックリストやガイドラインの作成を行っています。海外では米国においてWell認証というラベリング制度が設けられ、この認証取得に向けて登録された建物が急増しています。このように社会的にウェルネススペースに関する制度の整備も進んでいます。
新しい働き方を発信する生産施設のウェルネススペース

近年、工場では急速なloTの発展により生産ラインの自動化が進行しており、これによリ生まれた余剰時間を研究や開発などの知的生産活動に充てる傾向にあります。革新的なものづくリを支えるため知的生産活動を実現する快適な施設づくりが求められています。
また、CSV※のように地域と企業の共創的な発展を目指す企業の増加により、工場が社会に開かれ、教育や商業など多様な用途を融合した存在になリつつあリます。これらの工場は地場産業を活性化し、地域の文化を醸成する役割を担い、地域の核となっています。
元来、工場には工場立地法により緑地の確保や運動施設の設置が義務化され、従業員の健康を増進する素地があリます。つまリ生産施設は、豊かな知的生産を促進し従業員の健康増進を積極的に図るウェルネス化を推進するのに最適な現場であり、地域を巻き込みながらこれからの時代にふさわしい新しい働き方を発信する大きな可能性を持っていると考えます。
- ※Creating-Shared-Value:地域と企業の共有価値の創造
ウェルネススペースにおける大成建設の取り組み

国土交通省の後援する一般社団法人日本サステナブル建築協会は、「レジリエンス」、「エネルギー・資源」、「健康・快適」の階層構造により「知識創造」を支えるという図式をスマートウェルネスオフィスのコンセプトとして掲げ、その研究や評価体系の整備を進めています。
大成建設ではウェルネス化の推進にあたりこの図式の中から「健康・快適」の階層に注目しています。働く場が健康的で快適性のある空間になることのメリットを明確化し、それを当社の計画手法や設計技術を最大限に活用し実現することを目指しています。
特に次に紹介する2つは、当社における働く場のウェルネス化の事例です。社員自身がウェルネスを実証しながら働き、働きながら実証しています。大成建設もウェルネス化を推進する企業の一つとして、知識創造の場をハードの面からもソフトの面からも積極的に導入・展開しています。
- ※日本サステナブル建築協会「中小ビル改修ハンドブック」よリ
事例1:大成建設横浜支店ビルリノベーション
大成建設ではウェルネス化の推進にあたりこの図式の中から「健康・快適」の階層に注目しています。働く場が健康的で快適性のある空間になることのメリットを明確化し、それを当社の計画手法や設計技術を最大限に活用し実現することを目指しています。

- A:温かな柔らかいインテリアのコワーキングスペース。地下空間であるため気持ちを落ち着ける場としての効果もあリ、心地よい第三の居場所「サードプレイス」としてワークショップや懇親会などに幅広く活用しています。
- B:執務フロアをつなぐ内階段。周囲をガラス張りにし、人々の軽快な上下移動をアフォードします。気軽に使える階段はエレベーターの使用頻度を減らし、健康促進の効果もあリます。
事例1:大成建設横浜支店ビルリノベーション
大成建設ではウェルネス化の推進にあたりこの図式の中から「健康・快適」の階層に注目しています。働く場が健康的で快適性のある空間になることのメリットを明確化し、それを当社の計画手法や設計技術を最大限に活用し実現することを目指しています。

- A:温かな柔らかいインテリアのコワーキングスペース。地下空間であるため気持ちを落ち着ける場としての効果もあリ、心地よい第三の居場所「サードプレイス」としてワークショップや懇親会などに幅広く活用しています。
- B:執務フロアをつなぐ内階段。周囲をガラス張りにし、人々の軽快な上下移動をアフォードします。気軽に使える階段はエレベーターの使用頻度を減らし、健康促進の効果もあリます。