医療法人社団慈誠会 練馬駅リハビリテーション病院

高齢化社会を見据えた医療環境の充実

医療法人社団慈誠会 練馬駅リハビリテーション病院

お客様のご紹介

医療法人社団 慈誠会様は、日本の高齢化社会における多様なニーズに対応するため、開業の地である東京都板橋区を中心に、療養
病床や回復期病床などを備える9つの病院と介護老人保健施設、老人ホームなどを運営し、保健や介護福祉を含む全人的かつ包括的な
医療を提供されています。
回復期などのリハビリテーション医療にも早くから力を入れ、多くの患者さまを受け入れておられます。

お困りごと

リハビリテーション医療が必要とされている地域で開院し、慈誠会グループが長年培ってきたリハビリテーション医療のノウハウを広く提供することで、高齢化社会における様々な要請に応えていきたい。

成功事例

2014年5月に開院した慈誠会グループ様の「練馬駅リハビリテーション病院」は、練馬駅北口から徒歩1分でアクセス可能な練馬区の官民複合施設「Coconeri
(ココネリ)」の5~8階にある練馬区初のリハビリテーション病院です。

練馬駅とペデストリアンデッキで直結する官民複合施設「Coconeri(ココネリ)」
練馬駅とペデストリアンデッキで直結する官民複合施設「Coconeri(ココネリ)」

官民複合施設「Coconeri(ココネリ)」の新築プロジェクトに民間事業者グループの一員として参画※1した大成建設は、練馬区の高齢者数に着目し、回復期
リハビリテーション病棟を施設内に誘致することを発案し、検討を開始しました。

  1. ※12014年4月にグランドオープンした練馬区の新たな拠点施設「Coconeri(ココネリ)」は、練馬区によるプロポーザル方式の事業者公募が行われ、日立キャピタル株式会社を代表事業者とし、構成員に大成建設を含む「日立キャピタルグループ」が事業者に選定されました。

    代表事業者 日立キャピタル株式会社
    【構成員】
    設計・監理・施工事業者:大成建設株式会社
    維持管理事業者:株式会社日立ビルシステム
    民間施設等マネジメント事業者:日立キャピタルコミュニティ株式会社

医療福祉本部

大成建設 ソリューション営業本部ビジネス・ソリューション部 医療福祉計画グループ 南條 浩毅

大成建設 ソリューション営業本部ビジネス・ソリューション部
医療福祉計画グループ 南條 浩毅

当社の医療福祉本部が中心となり、練馬区の人口統計において今後も増加傾向にある高齢者数や推定される患者数を
割り出し、数値化しました。さらに、医療圏における医療環境の充足率や市場動向について調査・分析したところ、練馬区
では回復期リハビリテーション病院の必要性が高いことが分かりました。

そこで、官民複合施設「Coconeri(ココネリ)」の新築プロジェクトにおいて、事業計画を立案する過程で「施設の上層階では、どんな事業を展開するべきか」を検討した際、回復期リハビリテーション病棟を施設内に誘致することを発案しました。
慈誠会様に対して、様々なデータによる裏付けをもとに事業として成立することの確実性について明示し、「大成建設の提示してきたデータや検証内容は的確で納得できる」と評価いただきました。

ソリューション

今回のプロジェクトでは、複合施設の5~8階に150床を有する病院機能を構築し、患者さまにとって「専門性の高い実践的なリハビリテーションを行える」、「快適な療養生活を送ることができる」環境を整備しました。
具体的な病棟計画について、慈誠会グループ各院の専門スタッフの方々と大成建設のプロジェクト担当者が対話を重ねながら、病院機能として求められる要素を計画に反映していきました。

理想的なリハビリテーションを実践する空間

医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など各職種のプロが連携して作成するリハビリメニューを、患者さまが効率良く効果的に実践することができるよう、5階に設えたリハビリテーション室はワン
フロアで広々と確保し、室内の一部に言語療法室を8室、住宅環境を模したADL(日常生活動作)室を完備しました。

オープンで視認性の高いリハビリテーション室とすることで、

  • 各スタッフが、自分の専門領域以外のリハビリに取り組む患者さまの様子も認識しやすい
  • スタッフと患者さま、スタッフ同士の連携が生まれやすく、効果的なリハビリプランを実行できる

などのメリットが見込まれます。

リハビリテーション室
リハビリテーション室

患者さまが過ごしやすい、明るく居住性の良い環境

患者さま、スタッフともに病棟で快適に過ごすことができるよう、自然採光を多く取り入れ、眺望の良さに配慮した空間づくりを行いました。例えば、6階~8階の
病室(4床1室を基本)は、建物の外周部へ配置し、窓から自然光のふりそそぐ明るい環境を整えました。一方、6階と7階の中央部に設えた食堂・談話コーナーは、
最上階(8階)に設けた天窓と一体化した吹抜け空間に隣接させることで、十分な採光を確保しています。

病室
病室
7階 食堂・談話コーナー吹抜け空間(写真中央)から自然光が差し込みます
7階 食堂・談話コーナー吹抜け空間(写真中央)から自然光が差し込みます

屋外空間(テラス)

大成建設 設計本部 横山 恭太

大成建設 設計本部 横山 恭太

施設と隣接する練馬区立平成つつじ公園の緑を眺められる北側に、屋外空間(テラス)を整備し、眺望の優れた開放的な空間づくりを心掛けました。スタッフの方々から、「眺めが良く、明るい気持ちで過ごされる患者さまが多いです。居心地の良い病棟環境は、患者さま同士の交流が活性化する一助になります」といった声をお聞きすることができ、嬉しく思います。

テラス
テラス

お客様の声

医療法人社団 慈誠会 専務理事 大畑 広次 様

医療法人社団 慈誠会 専務理事 大畑 広次 様

複合施設として建物の骨組みは既に確定していた状況で、5階~8階を病院として十分に機能する形に仕上げるため、
大成建設さんと二人三脚でプロジェクトを進めました。
大成建設さんは、医療のプロの意見を設計に盛り込みながら、例えば空気の流れや採光の取り方、各室の配置などに関して
建築のプロの目線で創意工夫し、機能的でありながら居住性の良い病棟を実現してくださいました。

工事概要

発注者 医療法人社団 慈誠会
所在地 東京都練馬区練馬1-17-1(複合施設 ココネリ内 5~8階)
オープン 2014年5月
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