介護付有料老人ホーム さわやか 絹の郷 信州おかや

介護事業へ新規参入する為、
事業計画から運営までサポート

介護付有料老人ホーム さわやか 絹の郷 信州おかや

お困りごと

遊休地を活用して高齢者施設をつくることを検討している。
初めて介護事業に取り組むにあたり、事業計画から運営までどのように進めていけばいいだろう。

成功事例

自動車部品大手のTPR株式会社(旧 帝国ピストンリング株式会社)様は、創立70周年を記念し、地域社会への貢献と新事業の開拓を目的に、岡谷市にある遊休地を活用し、介護事業へ参入することを検討されていました。

大成建設は、医療施設プロジェクトにおいて数多くの事業分析・計画に取り組んでおり、今回のプロジェクトでもそのノウハウを活かすことを期待されました。
事業計画段階でのサポートから、介護施設の計画・建設に至り、その後の運用においても支援をさせていただいています。

平成21年10月にオープンした介護付有料老人ホーム「さわやか 絹の郷 信州おかや」は、岡谷市内では珍しい“リハビリに特化したデイサービス※”を併設した有料老人ホームであり、TPRグループのTPRトータルサービス株式会社様が施設の運営・管理をされています。

TPRトータルサービス株式会社様と大成建設は、「ご入居者様本位の施設のあり方を徹底的に追及する」ことを目指し、施設の仕様や運用方法などハード・ソフトの両面で様々な工夫を行ってまいりました。

  • デイサービスとは、施設に入居するのではなく、日帰りで利用できる通所介護サービスのこと。

ソリューション

二つの事業を両立するプラン

大成建設は事業計画を立てるにあたり、

  • 計画地周辺の施設状況(介護付有料老人ホームの総数や事業形態を調査・分析)
  • 競合施設との比較分析(入居一時金、月額費用、居室面積等を設定するための調査・分析)
  • 事業収支(事業構成をもとに収支試算)
  • 立地の特性(自然環境、アクセス性)
  • 地域住民の特性(自立志向)

など検討を行い、求められる介護施設の形を明確にしていきました。

調査・検討を重ねる過程で、例えば、市内では既にデイサービスが過剰気味であったことや、地域住民の大半は「最後まで自分のことは自分で行う」という自立志向であることが分かりました。
こうした様々な要素を鑑み、競合施設との差別化を図るため、介護付有料老人ホームにリハビリ特化型のデイサービスを併設することを検討。二つの事業の運営を前提とした施設計画を実現しました。

さわやか 絹の郷 信州おかや 施設長 松崎 厚広 様

さわやか 絹の郷 信州おかや 施設長 松崎 厚広 様

リハビリに特化したデイサービスは市内でも珍しく、ご利用者様に大変好評です。現在は1日あたり十名の方々が利用されており、曜日によってはすでに予約で一杯の状況です。デイサービスを通して施設を知っていただけるため、ご入居いただくきっかけの一つにもなっております。

ご入居者様の目線に立った“絹の郷”ならではの工夫

施設の構成

1階:デイサービスのご利用者様が日中過ごされるスペースです。デイサービスルームや機能訓練室、大浴場などをご利用いただけます。

平面図1階
平面図1階
デイサービスルーム
デイサービスルーム
機能訓練室 日々の運動不足解消や機能訓練を行います
機能訓練室 日々の運動不足解消や機能訓練を行います
大浴場 檜づくりの湯船もご利用いただけます
大浴場 檜づくりの湯船もご利用いただけます
機械浴室 高度な機械浴槽を完備。介護度の高い方でも気持ち良くご入浴いただけます
機械浴室 高度な機械浴槽を完備。介護度の高い方でも気持ち良くご入浴いただけます

2階~4階:ご入居者様の居室フロアです。各階にサービスステーションと食堂・デイルーム・談話室を設置し、ご入居者様同士のコミュニケーションが取れるスペースを用意しました。

平面図2階~4階(※各階で間取りが若干異なります)
平面図2階~4階(※各階で間取りが若干異なります)
居室
居室
お部屋からの眺望
お部屋からの眺望
食堂・デイルーム
食堂・デイルーム
プライベートバス
プライベートバス

四季の移ろい、1日の変化を体感できる空間づくり

デイサービスルームやデイルーム、居室などは、1日のうちの大半を過ごすスペースです。室内からでも外の様子を感じることができ、快適に過ごせる空間となるよう、日当たりや眺望に配慮しました。
例えば、

  • デイサービスルームやデイルーム、居室は南側を中心に配置し、大きな開口を採用
  • 談話室を東西に配置し、大きな開口を採用

するなど、明るく・周辺の自然豊かな景観(南に諏訪湖、東に八ヶ岳、西に木曽の峰々)を楽しめる空間を実現しました。

談話室
談話室

自立を支援する配慮

居室トイレ
居室トイレ

「自分のことは、可能な限り自分で行いたい」と希望される方々が、なるべく自立した生活を送れるよう、使い勝手の良い施設づくりを目指しました。
例えば、

  • 居室トイレの壁に、可動式間仕切の設え
  • 手すりや洗面台、椅子などの家具の位置・形状などを検証した上で設置・採用

しております。

これら自立を支援するための工夫は、TPRトータルサービス株式会社様と大成建設のプロジェクト担当者が、
「左右の利き手を問わず、使いやすい手すりの位置とは?」
「お一人でも立ち上がりやすい椅子の高さとは?」
などの問いかけを繰り返し、仮設置の段階で使い勝手をシミュレーションして安全性や使い勝手の良さを検証したうえで具現化しました。

さわやか 絹の郷 信州おかや 施設長 松崎 厚広 様

ご入居者様は、身体の特徴から生活スタイルまで十人十色です。皆様の個性を尊重しつつ、なるべく自立して快適な生活を送られるよう、ハード面における工夫も重視しました。
大成建設と二人三脚でプロジェクトを進め、見事に実現することができました。

大成建設担当者より

大成建設 設計本部 加藤 純

大成建設 設計本部 加藤 純

南側に向かって眺望が開ける計画地の特性を活かして、日当たりのよい東・西・南側にデイルームや居室、談話室など、ご入居者様が長時間過ごされるスペースを配置しました。施設全体(外観・内装)に柔らかく暖かみのある雰囲気を出せるよう、外観には木を連想させるカラーリングのアルミルーバーを採用し、内装では各フロアに、岡谷の自然(湖、山など)をテーマとしたモチーフを設定してサインや色分けを採用するなど、細かな点まで配慮しました。

工事概要

発注者 TPRトータルサービス株式会社
所在地 長野県岡谷市郷田2-1-24
竣工 2011年8月
延面積 3,578.38㎡
URL
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