事業計画立案の重要性

大成建設ロゴマーク

なぜ事業計画立案が重要なのか

病院の建替えを行ったケースでは、病院の収益が建替え前と同じとした場合、建設費のローン等の支払いだけで利益がなくなってしまう可能性があります。病院の倒産の7割は過大な投資後に生じているという背景もあり、病院の建替えは経営的なチャンスでもありピンチでもあるのです。そのため、事業計画案として収益性を事前に立案し、当社がお手伝いしながら入念に計画の準備をすることは、建替え後の安定した経営を行うために非常に重要となります。

STEP-0 現状分析と評価

病院機能報告やその他公表データから、ベンチマークと比較した評価を行います。これにより自院の現状が把握することができ、経営的な課題を抽出することができます。主に、下記の分析を行います。

  • 診療内容の分析・・・外来・入院患者数、在院日数、病床稼働率、手術件数等
  • 人員体制の分析・・・医師数、看護師数。その他職員数
  • 患者特性の分析・・・紹介率、逆紹介率、重症患者の割合
  • 経営効率の分析・・・診療単価、人件費比率など
評価と分析のイメージ
評価と分析のイメージ

STEP-1 適正な診療規模の設定

  1. 1周辺医療機関調査

    様々な公表データを用い、周辺競合病院の立地と特徴的な診療内容の有無を整理します。

  2. 2診療圏の需給と供給バランス

    地域の人口と稼働病床数から病床種類別の需給バランスを確認し、周辺地域への患者の流出入の状況も把握します。

  3. 3診療圏分析

    地域の医療施設の分布と患者流出入の状況から、新病院の診療圏の設定について検討します。

  4. 4診療科別の患者数推計

    地域における診療科別の患者数を算出し、新病院の患者数を推計します。

病院分布状況

STEP-2 整備の方向性の検討

  1. 1競合病院分析

    近隣の競合病院の診療機能の調査を実施
    他院との比較により、新病院の特徴づけを検討

  2. 2整備の方向性決定

    各種事前調査の分析結果を考慮しつつ、新病院整備の方向性を検討

  3. 3部門別計画の策定

    基本的な整備方針の検討後部門別の要員計画、必要諸室、規模などを検討

  4. 4施設構成の検討

    部門の関連性を考慮しつつ必要なボリュームを建築的にまとめる

部門別計画の策定

STEP-3 事業性の検討

最後に、事業面からの検討を行います。方向性について個々の機能別の事業性検討と病院全体の事業収支シミュレーションの二つから、採算性を踏まえた上での整備のご提案を行います。事業収支シミュレーションについては、投資回収が可能な事業年度の明確化や、各年度の資金過不足状況を把握することができます。

事業収支シミュレーションの結果
事業収支シミュレーションの結果

関連情報

本ウェブサイトでは、お客様の利便性の向上及びサービスの品質維持・向上を目的として、クッキーを使用しています。
本ウェブサイトの閲覧を続行した場合は、クッキーの使用に同意したものとします。詳細につきましては、本ウェブサイトのクッキーポリシーをご確認ください。