小千谷総合病院 介護老人保健施設「水仙の家」

「患者と経営」2つのことを守れたのは大きな効果です。

小千谷総合病院 介護老人保健施設「水仙の家」

お困りごと

日本各地で地震が起こっている。
何かあった時に本院の患者を引き受けることができる施設があると安心なのですが・・・。

成功事例

2004年10月23日新潟中越地震において震度6強の揺れを記録した小千谷市。この地域の建物の9割が何らかの被害を受けていたといわれるこの地震において、免震建物である小千谷総合病院様の介護老人保健施設「水仙の家」では、構造体の被害が無かったばかりか室内の状況も地震前とほとんど変わらず健全な状態を維持しました。

地震後には、病院棟から入院患者を移し、ホールや食堂など空いているスペースは避難所として活用されました。

外観
外観

ソリューション

今回の地震では免震が有効に働き、計測値上では強さを1/4まで弱めていたことが判明しています。

免震は建物と地面の間に免震装置を組み込み、地震の強い揺れをゆっくりとした揺れにします。「水仙の家」では1階床下に免震装置があり、弾性すべり支承と積層ゴム支承を組み合わせた「ハイブリッドTASS構法」(大成建設独自の高性能免震構法)を採用しています。

ハイブリッドTASS構法

弾性すべり支承と積層ゴム支承を併用して建物の固有周期を長周期化し、揺れをゆるやかにする高性能な免震構法。

  • 建物への衝撃を和らげ、人命の安全を確保し、建物内の機能を維持することができます。
  • 低層建物から超高層建物まで適用範囲が広く、他の構法に比べ長周期化が容易にできて免震効果が高くなります。
積層ゴム支承
弾姓すべり支承
弾姓すべり支承
積層ゴム支承

大成建設担当者より

大成建設 北信越支店 営業部 営業部長 金子 巻史

大成建設 北信越支店 営業部 営業部長 金子 巻史

「地震直後の翌24日、現地を訪問した時に横森院長先生からいただいた第一声は『水仙の家はまったく被害がなかった。良い建物を造ってもらってありがとう』でした。日頃の営業活動で免震構造の良さを客先にアピールしても、コスト面でなかなか採用していただけない事が多い中、今回の事例を参考にして「人命を守る」という視点で医療関係者にその重要性を伝達していくことが、私たちの重大な使命だと痛感しております。」

工事概要

発注者 財団法人 小千谷総合病院
所在地 新潟県小千谷市
竣工 1997年3月
延面積 6,208㎡
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関連情報

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