入院患者の位置測位とバイタルデータの収集

入院患者の位置測位と バイタルデータの収集

IoTを活用した入院患者見守りの新しい形

 医療施設では、特に夜間は限られた人数で対応せざるを得ない状況であり、患者の無断外出や、目の届かない場所での転倒といった重大事故につながるリスクを、未然に防止する施策が必要となっています。
そこで弊社は、病院内の業務効率化と医療の安全・サービス向上を目的とし、IoTを活用して病院スタッフや患者の位置情報、患者の身体状況などを可視化・閲覧
できる新たな運用・管理システムの実証実験を実施いたしました。 実施方法は、肌接触部がシリコン材質のリストバンドタイプウェアラブルデバイスを入院患者に装着してもらい、デバイスから発信される電波を三点測位により対象者の位置を推定し、
デバイスから得られるバイタルデータをクラウドサーバに収集しセキュアな
ネットワークから閲覧可能なWEBアプリケーションより閲覧できるように
いたしました。

Patient Experience(患者体験)向上

 実証実験期間は2019年12月23日から2020年3月18日の約3カ月間で実施し、76 名の入院患者に参加頂いた、平均年齢は 81.4 歳で、1日の平均ウェアラブルデバイス稼働台数は 18.8 台となりました。
機能評価としてバイタルや歩数の可視化については、入院中のリハビリの継続に
より、 歩行能力の改善効果が可視化された他、「糖尿病運動療法」、
「試験外泊評価」、「がん患者の活動量把握」などバイタルデータの数値・グラフ化は患者とも視覚的に共有しやすくPatient Experience(患者体験)向上に寄与
しやすいとの評価が得られました。

当社独自のIoTプラットフォームの開発

 独自のIoTプラットフォームの開発を進め、病院業務(外来・入院・院内物流等)の効率化のため、さらなる技術開発に取り組んでまいります。
また、これらの実証実験で得られたノウハウを基に、病院スタッフ及び患者のニーズを組み込み、より実用的な運用・管理システムの構築を目指してまいります。

関連情報(プレスリリース)

新城市民病院

病院データ:新城市民病院

所在地:愛知県新城市字北畑32番地1
許可病床数:199

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