電波モニタリング運用実証

IoTを活用した入院患者見守りの新しい形

医療施設では、医用テレメータや電子カルテなど電波を利用した医療機器・医療情報機器の導入が進み利便性が増しています。更に、AI・IoT 技術を融合させることで医療スタッフの作業効率が向上すると期待されています。一方、医療施設内で使用する電波を利用した
通信の重要性が増し電波が届かないことによるトラブルが問題となっており、病院内の電波を安心して利用するための適正な電波管理が求められています。
弊社が開発したT-Hospital® Wireless Viewerによる電波モニタリングによって電波管理を病院スタッフが 行う電波管理の有用性の検証を行いました。
Patient Experience(患者体験)向上

病院内の電子カルテを対象とした調査では、病室で電子カルテを利用するために十分な
強度の電波が到達していることが確認されました。ただし、一部の病室では伝送レートが
低い可能性があることが確認されました。一方、医用テレメータについて、測定を行った
全ての病室においてセントラルモニタで安定した通信を行うために十分な信号強度である
ことを確認しました。
一部の受信アンテナから距離のある 3 階の透析室や理容室前では電波が弱くセントラル
モニタで安定した通信を行えない可能性が高いことを確認しました。長期間のモニタリングを行うことによって調査時に行うスナップショット的な瞬時データではなく各 病室の定常的な電波の状況を把握することが可能となることが確認できました。
病院データ:新城市民病院
所在地:愛知県新城市字北畑32番地1
許可病床数:199