「おいしいをデザインする」
安全・安心を確認して下さい。

工場見学
「おいしいをデザインする」というスローガンでおなじみの森永乳業株式会社様。
同社の西日本地区基幹工場である神戸工場では、このほど工場見学の受け入れを開始されました。
2007年10月初旬、最新鋭の工場見学を体験してきました。
神戸工場は神戸市の摩耶埠頭にあります。
食品工場として先進性を誇る工場の存在感が広い敷地に溢れており、訪れる人の期待感を高まらせます。
コミュニケーション棟(見学者用施設)前には、広大な芝生が広がり、本物と見間違うような乳牛のモニュメントが何頭もいるという心が和む風景が拡がっています。

コミュニケ-ション棟入口に入りますと、“ウェルカム・ボード”に私達見学者の名前を発見!
一気に緊張感がほぐれると共に、工場の方々のお心遣いに嬉しくなってしまいます。
まずは、コミュニケーションルームに案内されます。
中央に大きなスクリーンが用意されており、神戸工場で作られた“アロエヨーグルト”を食べながら、神戸工場の概要を説明するVTRを見せていただきます。

VTRで見せていただいたカフェラッテやヨーグルト、流動食などの商品が製造されている様子を直接見せていただくために、見学者通路へ移動します。
さすが最新鋭の工場ということで、通路やお手洗いなど、すべての施設がバリアフリーとなっています。
見学者通路は直線120メートル、さまざまな商品の製造設備を見下ろせる設定になっています。栄養士の資格をもつ案内のコミュニケーションスタッフの方が、わかりやすく製造工程を説明して下さいました。
流れるように商品が製造されていく様子にも驚かされますが、機械の動作一つにも使いやすい商品にするための様々な工夫がされています。
ぜひ工場見学にご参加いただいて、そんな工夫を発見していただきたいですね。
その後、展示ルームへ移動します。
ミルクやヨーグルトなどの乳製品ができるまでを、製造工程ごとに映像で見ることができます。毎日食べている乳製品のことが、ますます身近になると共に、研究開発・製造・販売・輸送に携わる方々に感謝しなければとの思いが湧き上がってきました。


インタビュー
今回は見学後に森永乳業株式会社 関西支店 お客様相談室
室長 林 敬一郎様にお話を伺いました。
─見学者の受け入れを開始されて約3ヶ月過ぎていらっしゃいますが、いかがですか。
関西地区は過去にO-157による集団食中毒事件や、毒物カレー事件があったりと、食品の安全・安心への意識が高いお客様が多いと感じています。
最新鋭の工場ができたなら是非見学したいと思われているのではないでしょうか。現在は小学生以上で15名以上の団体様限定で受付しておりますが、既に約2,000名のお客様が見学されています。
今後は、「ファミリーDay」なども設定し、少人数のグループでの受け入れも進めていきたいと考えています。

室長 林 敬一郎 様
─どのような面で見学者に配慮されていますか?
工場建設にあたり、神戸市からも「見学者通路を充実させてください」という要望があり、全館バリアフリー対応になっています。
工場見学を受け入れている施設で、ここまでバリアフリー対応となっている施設は少ないようで、車椅子が必要な方にも安心して見学していただいています。
同じ施設に生産施設や物流拠点もありますが、見学者と搬出入のトラックなどの動線が別になっておりますので、安心してご見学いただける工場になっています。

─訪れた方々からの喜びの声はいかがですか?
先日も、車椅子10台で付き添いの方を含めて20数名の団体様で見学にこられ、「大変楽しかった」というご感想をいただき、我々としても大変嬉しかったです。
─神戸市民や近隣の住民に親しまれる工場をめざしていらっしゃいますが、手応えを感じていらっしゃいますか?
ご近所のHAT神戸※のママさんグループやお年寄りなど口コミで申し込みをされてくる方も多いです。
外の芝生はお子様達には大好評です。牛(模型)を見つけて駆け出すお子様もいます。
またM'S Kitchen(エムズキッチン)という出張スタイルの料理教室も開催しています。
牛乳や乳製品をいかしたメニューをご紹介し、「食育」を考えるきっかけにしていただければと思っています。お気軽にお問い合わせ下さい。
- ※神戸市の東部新都心として開発された地区の名称。
「HAT」とは「Happy Active Town」の略で公募により決定された。

─今後、どのように施設を活かしていきたいとお考えですか?
工場見学をしていただくことにより「自分の家族に食べさせたいもの」を作っている工場であるということをご理解いただき、食に対する安全・安心が徹底されている森永乳業のファンになっていただければと考えています。
神戸工場は、風力発電や水力発電といった自然エネルギーの活用、省エネルギー、地球温暖化防止、省資源、ゼロエミッションなど地球環境に配慮した取組みを推進しています。 来年からは神戸市の環境学習の支援工場にもなる予定です。食だけではなくて、環境も学べる工場になればと考えています。