ZCB(Zero Carbon Building)

大成建設グループが取り組む、持続可能でレジリエントな社会づくりに欠かせない、脱炭素社会の実現に向け、大成建設グループ次世代技術研究所(埼玉県幸手市)を建設中です。中でもメインの施設となる研究管理棟は、“カーボンニュートラルな先進技術”を随所に導入し、建物のライフサイクル全体で発生するCO2排出量収支ゼロを可能とした国内初となるゼロカーボンビルの実現を目指しています。
■ZCB(ゼロカーボンビル)とは■
T-ZCB®(ゼロカーボンビル)は、当社が開発した計画段階で建築物の調達(建設資材製造・入手)、施工、運用(建物の運用および修繕・解体)まで含めた建物ライフサイクルCO2排出量及びCO2削減技術の効果を可視化する評価指標です。T-ZCBを大成建設グループ次世代技術研究所に適用し、建物の各フェーズにおけるCO2排出量、削減量を把握しながらプロジェクトを進行することで、実際のゼロカーボンビルの実現をより確実なものに導きます。


①【調達段階】 ゼロカーボン・デザイン |
②【施工段階】 ゼロカーボン・コンストラクション |
③【運用・修繕・解体段階】 ゼロカーボン・オペレーション |
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環境負荷の少ない資材の調達や、建設に使用する建材使用量を減らすことで、CO2排出量を削減します。
|
建設機械の電動化・ハイブリッド化、低炭素・脱炭素型燃料の使用、仮設作業所事務所のZEB化、再生可能エネルギー電源の採用などでCO2排出量を削減します。 | 先進の省エネルギー技術を活用したZEB化、エネルギーマネージメントシステムによる運用段階でのエネルギー削減、太陽光発電を中心とした創エネルギーなど、運用段階におけるカーボンマイナスを目指します。 |
ゼロカーボン・デザイン
CO2排出量が少ない材料を選定し使用します。



T-eConcrete®
ゼロカーボン・コンストラクション
施工時にハード、ソフトの両面からCO2排出量の削減に取り組みます。

- 電動式ラフタークレーン
- ハイブリッド式コンクリートポンプ車
- 電動式タワークレーン
- ハイブリッド式バックホウ

- リユース太陽光発電パネル
- LED照明器具、断熱材、高効率エアコン
- ZEB認証(省エネ100%)

T-CARBON®/Watch
- 電力使用情報集計
- 燃料使用情報集計
- 廃棄物運搬情報集計
当社保有再エネ発電所の『トラッキング付非化石証書』等を使用
ゼロカーボン・オペレーション
建物の省エネルギー・創エネルギーをトータルでマネージメントします。


当社の採用技術
持続可能な環境配慮型の実現に向けた当社技術を採用(予定)

従来の外壁や窓と一体化させた太陽光発電システム「T-Green Multi Solar」を、新たにガラス手摺と一体化させて戸建て住宅、マンションのバルコニーにも設置できる発電システムとして開発。
優れた耐久性・施工性を有し、高効率の発電を⾧時間持続を可能(30年以上)とし、災害時の独立した非常用電源として活用可。
輪荷重走行試験機棟の一部外壁及び研究棟2階手摺に採用。

従来の外壁や窓と一体化させた太陽光発電システム「T-Green Multi Solar」を、新たにガラス手摺と一体化させて戸建て住宅、マンションのバルコニーにも設置できる発電システムとして開発。
優れた耐久性・施工性を有し、高効率の発電を⾧時間持続を可能(30年以上)とし、災害時の独立した非常用電源として活用可。
輪荷重走行試験機棟の一部外壁及び研究棟2階手摺に採用。

外装木材独自の意匠性を保持し、紫外線等に強い無機系材料を使用することで従来品よりも2~3倍程度の耐久性を確保し施工性に優れた高耐久木材保護塗料。

木製の表面材と下地材を一体化させ、オフィスなどの室内レイアウトに対応して木材の種類や配置を自由に設定し、配線の取出し部の意匠性も考慮できる、施工性やデザイン性に富んだ木製OAフロア。

木材の表面に透明な塗料を塗るだけで、火災時に炭化断熱層を形成して木材の難燃化を実現。
木材の意匠性を損なわずに難燃化を実現することで、建築物の耐火性能の向上と木材の利活用促進に寄与。

CLT(直交集成板)などの木質系材料と石こうボードを組み合わせて、高い遮音性能と意匠性を兼ね備えた間仕切壁を開発。

鉄筋コンクリートのCO2排出量を抑えるために、建築基準法対応型を研究棟鉄筋コンクリート躯体部分に採用し、CO2排出量を削減する。

ゼロカーボンビルの建設推進のため、鋼材製造時の脱炭素化および鋼材調達から解体・回収までの資源循環サイクルの構築に向けた取組み「ゼロカーボンスチール・イニシアティブ」を始動。本イニシアティブの一環として利用される鋼材を「T-ニアゼロスチール」と位置付け、CO2排出量ゼロの実現に向けた取組みを推進。

鉄筋コンクリートのCO2排出量を抑えるために、建築基準法対応型を研究棟鉄筋コンクリート躯体部分に採用し、CO2排出量を削減する。

ゼロカーボンビルの建設推進のため、鋼材製造時の脱炭素化および鋼材調達から解体・回収までの資源循環サイクルの構築に向けた取組み「ゼロカーボンスチール・イニシアティブ」を始動。本イニシアティブの一環として利用される鋼材を「T-ニアゼロスチール」と位置付け、CO2排出量ゼロの実現に向けた取組みを推進。

ポストコロナで大量廃棄される飛沫感染防止アクリル板を建材にアップサイクルする。地域のゴミを資源化するサーキュラーエコノミーの実証実験。
研究棟3階会議室の壁に採用。

敷地の計画前後の生物多様性を分析し、動物・植物・水・土・空気の5つの要素を定量的に評価。九州大馬奈木教授と新たな環境指標として社会発信。

雨水の浸透性と貯留性を併せ持つ新しい植栽基盤材を用いた外構施設創出技術「T-GI rain garden」を開発。都市部における水害を抑制し、緑地創出による多様な機能を発揮するグリーンインフラの整備が可能。

様々な生物が生息する環境を独自の水辺に適用した植生によって構築します。循環のしくみをつくることで水質の保全に配慮します。

100を超える独自のウェルネスレシピからこの場所に最適な項目を組み合わせて、作業員のエンゲージメントをあげる地域に開かれた作業所を実現。

戸塚、鴻巣、幸手の三拠点をつなぐ実空間と仮想空間を融合した交流スペースをつくります。新たなイノベーションを生み出すデジタル技術の実証実験を開発するスペースを実現します。