学科の多様性を建築的に表現した「お城の学校」。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科新棟

WORKS

一見、校舎には見えない外観
一見、校舎には見えない外観。ノイシュバンシュタイン城などの歴史的な城郭建築と、テーマパークやゲームに登場する空想的な城郭建築の2つのイメージを昇華し、高次元の建築表現を探ることを目指した
設計初期スケッチ1 設計初期スケッチ2
設計初期スケッチ。城郭建築の持つ「群としての造形性」を平面計画に応用している
城の装飾部のディテール1 城の装飾部のディテール2
城の装飾部のディテール。コンクリート躯体にFRP(繊維強化プラスチック)やGRC(ガラス繊維強化セメント)を組み合わせて構成している

さまざまな知見を集約した作品

大成建設の技術に加え、各種業者、職人の知見を得ながら実現したプロジェクトです。テーマパークを手がける装飾業者とのコラボレーションを中心に、塗装や金物など、建築の隅々に至るまで、職人の知恵と経験を活かしています。

西洋の古城と学校建築の融合

漫画、アニメ、ゲーム、フィギュアの4コースから成るキャラクター造形学科。新校舎には、学生の創造性を触発するような大胆さが求められました。ドイツでの古城調査を基に、実際の古城で体験するような空間性を現代の素材と構法を用いながら再現。建物中央にホールを設けた求心的なプランを採用し、学生が日々集い、展示や講演などさまざまな活動が展開される空間としました。視線、動線、気配が交わる、学生生活の「舞台」となる建築です。

学生の情報共有の場となるホワイエ
学生の情報共有の場となるホワイエ。真鍮塗装の手摺・サインなど、時間の流れを感じさせる素材を校舎内に散りばめている
外観
大小さまざまなヴォリュームが集まる城らしい外観
4層吹抜けのホール
自然光のみで照らされた、各階をつなぐ4層吹抜けのホール。接着性の高いモルタルやリサイクル材のスレート板で構成し、陰影の深い空間を演出
ホールではさまざまなイベントが開催可能
ホールではさまざまなイベントが開催可能。塔を利用した自然換気や屋根裏を利用した熱抜き換気を行い、省エネにも配慮
平面計画
西洋の歴史的建築物を参照した、中央のホールを中心に教室が集合する平面計画

工事概要

発注者

学校法人塚本学院

所在地

大阪府南河内郡河南町

竣工

2021年10月

延面積 4,646.92㎡
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