長崎・西海国立公園内に位置するスモールラグジュアリーホテル。鬼岳の噴火によってできた鐙瀬の自然や、キリシタンの歴史と文化が残る五島の魅力を伝える、地域創生のシンボルとして計画されました。風景を映し込むエントランス水盤やロビーのアルミパネル壁面を設け、全客室を海を望む露天風呂付きとすることで、鐙瀬の雄大な自然を存分に享受できる建築としています。また、外構の在来種植栽、ステンドグラスを用いたアーチ窓など、地域性を生かしたデザインとしました。

景色を室内に取り込むアルミカーテンウォール

ロビー・テラスの壁と天井に張ったアルミパネルに海や空の景色をぼんやりと映り込ませ、風景を室内に取り込んでいます。さらに、カーテンウォール中央の突板門型フレームで海の景色を切り取り、その手前に空を映し込むUV レジンのテーブルを配置することで、鐙瀬の自然と時の移ろいを存分に感じ取れるようなロビー空間としています。