市民球場の記憶を継承し「 オソト文化」を育む公園。

ひろしまゲートパーク

WORKS

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©NEW HIROSHIMA GATE PARK
鳥瞰全景。旧広島市民球場の輪郭に沿って、中央の広場を囲むように 8棟の木造店舗と鉄骨造の大屋根ひろばを配置。右奥に広島平和記念公園が見える

旧広島市民球場跡地のPark-PFI事業

土地に刻まれた歴史を継承しつつ、外で豊かな時間を過ごす「オソト文化」を育む公園施設に整備しました。中央に広場を設け、それを囲うように店舗を分棟で配置。さらに外側に緑地帯を回し、球場の「かたち」を継承した2 つの輪が、人の流れ、日常的な賑わいを生み出し、まちの回遊性を促すポンプ的な施設を計画しました。樹状の木質柱で形成した店舗棟の軒下空間や、多様なイベントに対応する森のような大屋根ひろばなど、店舗と連携し、屋外利用を促す仕掛けを随所に施しています。

樹状柱のテラス空間
©NEW HIROSHIMA GATE PARK

テラス空間と樹状柱が生み出す、店舗棟と公園の一体的な賑わい。Park-PFI事業では20年後に建物を解体することが条件付けられるため、低層木造を選択した

ドライミスト噴水
©NEW HIROSHIMA GATE PARK
日常的に子どもたちで賑わうドライミスト噴水

店舗棟の断面構成

まちと公園の両面に活気のある表情をつくる店舗棟の断面構成

まちの歴史と記憶を継承し再び賑わいの中心となる

本敷地は平和記念公園の北側に隣接し、戦後復興の象徴であった市民球場がありました。広島平和記念資料館本館から原爆ドームに続く平和軸を敷地内に延伸し、桜並木のプロムナードを整備。その焦点に子どもたちが遊ぶ丘を計画しました。緑地帯は旧球場の郭線をなぞり、スタンドの座面をベンチとして再現するなど、市民の熱狂と感動の記憶を継承しました。

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©NEW HIROSHIMA GATE PARK
平和記念公園(右中央)の軸線を延長したプロムナードが、旧市民球場から継承した輪郭を貫く
大屋根ひろば
©NEW HIROSHIMA GATE PARK
プロムナードと店舗群の接点に設けた大屋根ひろば。 右奥に原爆ドームが見える
店舗棟夕景
©NEW HIROSHIMA GATE PARK
店舗棟夕景。並木の風景を演出する照明計画

工事概要

発注者

共同事業体:NTT 都市開発+大成建設+広島電鉄+中国新聞社+広島バスセンター+NTTアーバンバリューサポート+NTTファシリティーズ+シーケィ・テック+NSP設計

所在地 広島県広島市中区
竣工

2023年3月

延面積 4,741.22㎡
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