未来へと漕ぎ出したアリーナ。浜風になびく、表情豊かな「帆」。

横浜BUNTAI

WORKS

外観全景
外観全景。有孔鋼板のダブルスキンにより浜風になびく帆をイメージしている
2階コンコースのルーバー天井
外装のライズに合わせて波を打つ、2階コンコースのルーバー天井

旧横浜文化体育館のモザイクアート
旧横浜文化体育館のモザイクアート。かつてのイベント写真の集合で構成されている
横浜BUNTAIは横浜三塔、横浜スタジアムから延びる賑わいと歴史の軸線上に位置する
横浜BUNTAIは横浜三塔、横浜スタジアムから延びる賑わいと歴史の軸線上に位置する

人と文化、まちをつなぐ関内地区を牽引する交流拠点

関内駅近く、スポーツと文化の聖地「文体」として親しまれてきた横浜文化体育館(2020年閉館)。その歴史・文化を継承し、市民利用はもとより新たなスポーツ振興の拠点となり、コンサートなどの多様なニーズにも応えるアリーナを整備するPFI事業です。訪れるたびに表情を変えるファサードは、未来への船出を表現。同時期に整備された武道館、ホテルとも連携し、駅周辺地区のリーディングプロジェクトとして、賑わい創出の核となることを目指しました。

メインアリーナの正面には400インチ、3面分のビジョンを配置しイベントを盛り上げる
メインアリーナの正面には400インチ、3面分のビジョンを配置しイベントを盛り上げる
U字型に配置した客席配置により、コンサート等のイベントにスムーズに転換が可能
U字型に配置した客席配置により、コンサート等のイベントにスムーズに転換が可能
2階エントランスロビーでは出航する船を見送るリボンをイメージした幕天井としている
2階エントランスロビーでは出航する船を見送るリボンをイメージした幕天井としている

なびく帆を具現化する外装デザイン

外観夕景
外観夕景。外装がライトアップされることで帆がなびくようにモアレが揺れ動く

外装鋼板に均一なピッチで穿たれた約13万個の孔と、その800mm内側にある外壁に少し揺らいで描かれた同数のドット模様。この2層の視野差によるモアレ効果で、風のゆらぎを表現しています。さらに内包した照明の色彩の変化により、季節や一日の変わりゆく時の流れを感じる外装となり、まちに新たな景観をつくりだしています。

80mmφの孔が穿たれた外装材のアップ
80mmφの孔が穿たれた外装材のアップ。内部の外壁には同じ数のドット模様が描かれている
外装デザインイメージ(左)および矩計図(右)
外装デザインイメージ(左)および矩計図(右)

工事概要

発注者

株式会社YOKOHAMA文体

設計

梓設計・アーキボックス・大成建設 設計共同企業体

所在地 神奈川県横浜市中区
竣工

2024年1月

延面積

15,462.95㎡

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