本堂を次世代へ。ホテルと共存する、まちに開かれた寺院。
東京建物三津寺ビルディング
WORKS

既存本堂の上空を有効活用する都市型寺院の新しいプロトタイプ

大阪の目抜き通りである御堂筋沿い、長い歴史をもつ三津寺の敷地に実現した、寺院・ホテル・店舗からなる複合施設です。持続可能な寺院経営を目指して、江戸時代末期建立の本堂を曳家し、その上に高層ビルを建てました。本堂を内包する3 層吹抜けの境内を本計画の中心に据え、御堂筋からのアクセスを寺院とホテルが共有することで、さまざまな人を呼び込み、仏教を身近に感じられる空間が生まれました。

本堂を中心とした構造計画

北面の3層にまたがる外壁に吹抜け空間の剛性を補うブレース構面を設け、地震時のねじれ変形を低減させ、本堂を内包するダイナミックなピロティ空間を実現しました。本堂上部のロングスパン梁に設けた陸立ち制振間柱は、地震時に積極的にエネルギーを吸収し、主架構の損傷を低減させる役割を担います。



工事概要
| 発注者 |
東京建物株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区 |
| 竣工 |
2023年9月 |
| 延面積 | 9,530.50㎡ |
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