本堂を次世代へ。ホテルと共存する、まちに開かれた寺院。

東京建物三津寺ビルディング

WORKS

寺院・ホテル・店舗を併設する複合建築
寺院・ホテル・店舗を併設する複合建築。御堂筋に面した寺院の上部にホテルが載る

既存本堂の上空を有効活用する都市型寺院の新しいプロトタイプ

江戸時代末期建立の木造本堂をそのまま残した
三津寺が長く信仰の中心として維持してきた、江戸時代末期建立の木造本堂をそのまま残した

大阪の目抜き通りである御堂筋沿い、長い歴史をもつ三津寺の敷地に実現した、寺院・ホテル・店舗からなる複合施設です。持続可能な寺院経営を目指して、江戸時代末期建立の本堂を曳家し、その上に高層ビルを建てました。本堂を内包する3 層吹抜けの境内を本計画の中心に据え、御堂筋からのアクセスを寺院とホテルが共有することで、さまざまな人を呼び込み、仏教を身近に感じられる空間が生まれました。

1階平面図
1階平面図
3層吹抜けのピロティに本堂が建ち、上部にホテル施設が載る
3層吹抜けのピロティに本堂が建ち、上部にホテル施設が載る
堂内から境内、ホテルエントランスを見る
堂内から境内、ホテルエントランスを見る
境内は日中開放され、誰でも立ち入り可能
境内は日中開放され、誰でも立ち入り可能

本堂を中心とした構造計画

ホテルのアプローチを兼ねる境内夕景
ホテルのアプローチを兼ねる境内夕景。ホテルと寺院の装飾が呼応し、煌く

北面の3層にまたがる外壁に吹抜け空間の剛性を補うブレース構面を設け、地震時のねじれ変形を低減させ、本堂を内包するダイナミックなピロティ空間を実現しました。本堂上部のロングスパン梁に設けた陸立ち制振間柱は、地震時に積極的にエネルギーを吸収し、主架構の損傷を低減させる役割を担います。

構造架構ダイアグラム
構造架構ダイアグラム
断面構成
断面構成
落ち着いた、温かみのあるインテリアの客室
落ち着いた、温かみのあるインテリアの客室
最上階にある天空の「スカイスパ」
最上階にある天空の「スカイスパ」
レストランと一体的につながるホテルロビー
レストランと一体的につながるホテルロビー
江戸時代に建てられ、第二次世界大戦の戦禍を逃れた木造本堂
敷地内で計3回の曳家を行い残した木造本堂
江戸時代に建てられ、第二次世界大戦の戦禍を逃れた木造本堂(左)を、敷地内で計3回の曳家を行い(右)、残した

工事概要

発注者

東京建物株式会社

所在地 大阪府大阪市中央区
竣工

2023年9月

延面積 9,530.50㎡
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