日本最大級の郊外型
「石狩データセンター」が誕生!!
お困りごと
国内のITコストを世界標準へ!
スケールメリットと柔軟性を兼ね備えたコスト競争力の高いITインフラの実現を目指し、郊外型データセンターを新築したい。
成功事例
インターネットが国内で本格的に普及し始めた1996年から、データセンターサービスを提供しているさくらインターネット株式会社様。
2011年11月、北海道石狩市の冷涼な地に、さくらインターネット様の石狩データセンターが大成建設の設計・施工で完成しました。
開所式の直後には、テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)など各メディアで広く取り上げられ、多くの注目を集めています。
大成建設は、さくらインターネット様のコーポレート・ビジョンである「スケールメリットと柔軟性を兼ね備えたコスト競争力の高いITインフラの実現」を具現化するため、
- 東京ドームの約1.1倍という広大な敷地を活かし、ビジネスの成長に合わせて増設が可能な分棟式データセンターを採用
- 低PUE値の実現を目指し、外気冷房や排熱利用を採用
- サーバルームに拡張性を持たせるため、100ラック毎のモジュール設計を採用
など、今までのデータセンターのあり方を一新した提案を行いました。
さくらインターネット様からは「私たちの要望をよく聞きだし、運用のことも考えながら柔軟な発想で計画に盛り込んでくれました。新しいデータセンターを一緒につくるという熱意、チャレンジ精神がとてもよく伝わり、大成建設に発注しました」とのお言葉をいただきました。
石狩データセンターならではの3つの特徴
1.都市型データセンターに比べ、電力消費量を4割カット!
データセンターを運用する上で最大の敵は熱です。熱を冷却するための空調エネルギーをいかに抑えるかということは、コストと地球環境を考える上で大きな課題です。
石狩データセンターでは北海道の冷涼な気候を100%活用し、ほぼ通年でサーバルームの外気冷房を可能にすることで、都市型データセンターにおける消費電力量に比べ4割を削減することに成功しました。
データセンターのエネルギー効率の指標であるPUEは通年の外気冷房のみで1.11、夏季に従来通りの空調運転を行った場合でも1.21を実現します。
さらに、石狩データセンターではPUE1.0台まで下げることを目指してデータセンター内にて実験を行い、PUE1.0台の実現に向けて挑戦しています。
- ※PUE(Power Usage Effectiveness)とは、データセンターのエネルギー効率をあらわす指標の1つ。値が1.0に近づくほど効率がよく、一般的に値が2.0を切ると効率がよいとされる。
2.広大な敷地によるスケールメリットを活かし、分棟式に!
敷地面積が約51,448m2という広大な土地を活かし、1棟あたり最大500ラックを収納できる建物を、必要に応じて増設していく分棟式を採用。
一度に大規模なデータセンターを建設する必要がなく、その時々のニーズに合わせて柔軟に拡張していくことが可能となりました。現在は2棟まで完成しており、最終的には8棟、最大4000ラックを収納できる予定です。
3.モジュール設計でサーバルームの柔軟性と拡張性をアップ!
サーバルームは1部屋100ラックを1モジュールとするモジュール型の設計を採用。非常用発電機やUPS(無停電電源装置)もサーバルームごとに設置できるようモジュール型の設計としているため、必要に応じて簡単に拡張することが可能であり、その時々の最新技術を採用することができます。