プラスティック成型部品加工メーカー A社

生産施設の『経営戦略』に応じた『施設戦略』を構築 #1

プラスティック成型部品加工メーカー A社

お困りごと

  • 悩める生産担当役員「一体どうすれば・・・」

新規製品の好調もあって業績は着実に伸びている。
そのために現在3拠点ある工場の生産能力が限界に近づき、生産ラインの増設に迫られつつある。しかし、会社全体の生産施設をどうしていけば良いのか方向性が見えてきません。
設備投資は経営にも大きなインパクトを与えるため出戻りはゆるされないが、方向性を数年で決断し次世代への生産体制に目処をつけたい。

お困りごと1

A工場:周囲の宅地化が進行しており、スペース工場拡張は難しい。また工場自体の老朽化が懸念

お困りごと2

B工場:工場の敷地に余裕がない

お困りごと3

C工場:増築するスペースはあるが、A、B工場から離れた拠点にある。すでに、新製品はA、B工場で対応しており、生産機能が分散してしまい非効率

お困りごと4

3拠点体制が飽和状態のため、生産・物流拠点を新たに建設するにしても、敷地の広さや物流コスト等から適切な場所の選定が難しい。

お困りごと5

新規に工場を建設した場合、既存工場の将来性が見えない。

成功事例

ヒアリングを重ねた上で、提案した3パターンの事業計画シナリオから、A社の希望に一番近いもの選定いただき、「新工場を建設し、工場A・Bに分散していた機能を新工場へ移行し、その結果、工場A・Bに生じるスペースに流通コストのかかっていたC工場の機能を移行する」ことになりました。また、シナリオ選定と平行して新工場用地選定を進めたことで、新工場建設のスタート時期を早めることができました。

既存設備を最大限に活用した工場計画は、設備投資を最小限に抑え、さらには既存工場内の動線を修正することもできました。

ソリューション

『経営戦略』に応じた『施設戦略』を構築するため、3つのシナリオをご提案

ヒアリングから3つのシナリオをご提案しました。結果的に、A社が選ばれたシナリオは、ご提案したうち一番近いもの修正を加えたものでした。

事業環境を継続的にモニタリング

新体制完成までの間生産ラインや施設に幾つかの改善や増強が必要でしたが、その対応は最低限とし、機器増設は移設の容易性を考慮して対応しました。並行して、シナリオの決定に先行して時間のかかる新工場用地候補地を幾つか選定しました。

新工場を2期に分けて計画

操業しながらの工場統廃合となるため、全体的な基本計画を実施した後、計画を2期に分けすすめました。
1期計画の完成1年後、従業員に「実際に使ってみてどうか」インタビュー調査を行い、改善すべき箇所をあぶり出し、改善を実施すると共に、2期計画の実施設計においての指針・留意点としてまとめました。

新工場計画と並行して既存工場の再構築・再利用を検討

既存工場A・Bにおいては、分散していた機能が新工場へ移設・統合されるので、スペースに空きが出ることとなりました。そこで工場敷地内の再配置計画の検討も開始されました。またC工場は将来的には統廃合によって閉鎖されるので、周辺地域環境を考慮して跡地の有効利用の検討も開始しました。

関連情報

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