土壌浄化トータル支援

土壌の調査から浄化対策まで、一貫してお客様のご要望にお応えいたします。
2003年に施行された土壌汚染対策法は、有害物質使用特定施設を廃止時に土壌汚染の調査や措置を実施することが規定されました。その後、一定規模以上の土地の形質変更時における届出、「要措置区域」及び「形質変更時要届出区域」の指定及び区域内の形質変更時における規制などの改正を経て、2019年4月施行の改正では、届出にかかる規制強化や措置にかかる緩和措置など大規模な改正がなされております。
大成建設は、長年培ってきた土壌・地下水に関する専門ノウハウや施工技術を多種多様な条件の汚染対策に活かし、土壌の調査から浄化対策まで、一貫してお客様のご要望にお応えいたします。
不動産売買時の対応
スピーディーな対応が必要な不動産売買の浄化技術をご説明いたします。
「土地を売った後に汚染が見つかったらどうしよう…。」とお考えのお客様には、土地の履歴を調査することから始め、万が一汚染が発見された場合でも短期間で行える浄化技術を導入するなど、不動産売買を安全かつ円滑に行えるようサポートいたします。
土地の履歴
まずお客様を含め関係者へのヒアリングを行って、土地およびその周辺について土地利用の変遷を確認します。さらに周辺環境の現在の状況や公開されている環境測定データを基に土壌汚染の可能性評価・調査対象物質の特定を行います。

短期間での完全浄化技術
万が一汚染が発見された場合でも、短期間で浄化可能な技術を用いることにより、スピードが要求される不動産ビジネスにおいても迅速に対応することができます。
当社が保有する短期間での浄化技術をご覧ください。
油汚染問題への対応
関心が高まっている油汚染ガイドラインの概要をご説明いたします。
現代の日常生活には欠かせない“油”を原因とするトラブルが近年目立つようになり、社会的関心が高まりをみせている中、環境省による「油汚染ガイドライン」の発行により、ビジネスにおいても不動産取引を中心に確実な対策が求められています。
油汚染を取り巻く背景

油汚染ガイドラインの概要
油汚染の原因物質は多種多様で、油臭・油膜による生活環境保全上の支障の感じ方は人によって様々です。そこで、鉱油類を含む土壌に起因する油臭や油膜問題への土地所有者による対応に関してガイドラインが取りまとめられました。
[通知:環境省水・大気環境局土壌環境課 第060322001号/2006年3月22日]
ガイドラインの考え方
- 土地所有者が行う調査・対策の考え方をまとめたもの
→法律のような規制的制約ではない - 人の感覚によって総体としての油臭や油膜をとらえる
→感覚を補完する手段として用いるTPH(※1)濃度は調査・対策の際の目安 - 現場ごとの状況に応じた対応方策の検討に活用できるものとしている
→現在及び今後の土地の利用方法、井戸水の利用状況等を考慮した対策 - 工事・事業場の敷地や市街地を想定している
→道路や線路、上下水道、事故時などは対象外(※2) - 有害物質(ベンゼンなど)は、土壌汚染対策法や条例に基づき対応する
ガイドラインにおける「油汚染問題」とは
鉱油類(※3)を含む土壌が存在する土地(井戸水・池・水路の水を含む)において、油臭や油膜による生活環境保全上の支障を生じていること。(動植物油類は対象外)
- ※1TPH:全石油系炭化水素(Total Petroleum Hydrocarbon)
- ※2対象外のケース:道路(舗装直後の油臭)、線路(保守用塗装油)、上下水道(管内への油の侵入)、事故(タンクローリーの転倒)等
- ※3鉱油類:燃料油(ガソリン、灯油、軽油、重油等)および潤滑油(機械油、切削油等)
油汚染浄化技術
国内最多の実績を誇るバイオパイルを始めとする浄化技術をご案内いたします。
豊富な実績
国内トップクラスの実績
土木学会、日本水環境学会等での各種受賞により質の高さが認められている大成建設の各種浄化技術。大成建設の土壌汚染対策事業は、国内トップクラスの実績を誇っています。

2018年度 | 日本水環境学会技術奨励賞〔1,4-ジオキサン分解菌〕・エンジニアリング協会奨励特別賞〔1,4-ジオキサン分解菌〕・国立環境研究所日刊工業新聞社環境賞〈優秀賞〉〔1,4-ジオキサン分解菌〕・フジサンケイビジネスアイ先端技術大賞〈特別賞〉〔1,4-ジオキサン分解菌〕 |
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2017年度 | 地盤工学会地盤環境賞〔打ち込み式注入管〕 |
2015年度 | 日経地球環境技術賞〔1,4-ジオキサン分解菌〕 |
2013年度 | 環境バイオテクノロジー学会技術賞〔注水バイオスパージング〕・資源循環型ものづくりシンポジウム名古屋商工会議所会頭賞 |
2012年度 | エンジニアリング協会エンジニアリング功労者賞〔注水バイオスパージング〕 |
2010年度 | 土木学会環境賞〔シアン化合物汚染土壌・地下水浄化技術〕・土木学会論文賞〔揚水循環併用バイオスパージング工法によるベンゼン汚染帯水層の浄化特性〕・地盤工学会技術開発賞〔注水バイオスパージング〕 |
2007年度 | 日本水環境学会技術賞〔硝酸性窒素汚染地下水浄化技術〕・日本建設機械化協会奨励賞〔グランドフレックスモール工法〕 |
2005年度 | 土木学会環境賞〔注水バイオスパージング〕 |
2001年度 | 土木学会技術開発賞〔バイオ浄化〕 |
2000年度 | 土木学会環境賞〔土壌浄化技術〕 |
1998年度 | 日本産業機械工業会環境優良装置賞〔LAIM工法〕 |
1997年度 | 日刊工業新聞社・環境調査センター/環境庁後援環境賞〈優良賞〉〔土壌浄化技術〕 |
1994年度 | 日本水環境学会技術賞〔気液混合抽出法〕 |
土壌浄化技術
汚染原因の有害物質別に主な浄化技術をご説明いたします。