高知県立 坂本龍馬記念館

龍馬の志を知ってもらいたい-坂本龍馬記念館

高知県立 坂本龍馬記念館

龍馬の志を知ってもらいたい。

桂浜の坂本龍馬像の近くに「高知県立 坂本龍馬記念館」があります。桂浜を一望できる丘の上に、青と赤の長方形をした箱が海に飛び立たんとしているかのように建っています。この記念館は1991年(平成3年)に完成しましたが、これも大成建設の仕事です。

記念館外観
記念館外観

今回は、館長の森健志郎様にお話を伺いました。

─現在、年間の来館者は何名ぐらいですか?

2007年3月には開館15年で200万人を突破し、現在でも年平均12万人~13万人ぐらいの方が来館されています。旅行社のツアーでいらっしゃる方もいますが、県外の来館者が多く、最近では海外の方も増えてきています。
全体的に若い人が多く、リピーターも多いです。人生の節目、節目に龍馬へ報告しに来ているのかもしれません。

─報告にですか?

入館者の皆さまに龍馬へ宛てた手紙を書いていただく「拝啓龍馬殿」というコーナーがありますが、その手紙には、大学受験の報告や就職の報告、結婚の報告などが書かれています。
桂浜の坂本龍馬像を見て、龍馬に“会った”と感じ、この記念館に展示されている龍馬の手紙を読み、龍馬の内面に“触れた”気持ちになって、龍馬も見た太平洋を眺めて“納得”して、手紙を書いて行かれるようです。

手紙には「勇気をもらった」「元気をもらった」「決断がつきました」「また来ます」などが書かれています。各自の胸にしまっている「親にも言えない」「友達にも言えない」ことを、龍馬へ伝えているようです。

─来館者にはシニアの方が多いと思っていました。

記念館館長 森健志郎様
記念館館長 森健志郎様

私は館長に就任して5年になりますが、一番影響を受けたのは来館される若い人たちの熱心さです。
私は高知新聞社を60歳で退職し、その後中国に2年間留学していました。帰国して暫くしてから館長就任のお話をいただいたのですが、当時坂本龍馬についてはほとんど知りませんでした。ただ、この記念館に足を踏み入れ、館内の太平洋を一望できる「空白のステージ」に立った時に、思い出深い中国のシルクロードを思い出し、タクマラカン砂漠と太平洋とが重なり、自然と龍馬の魅力の原点を理解できたような気がしたのです。

─この建物は斬新な外観ですね。

外観は大海に乗り出す船のイメージで、龍馬らしいと評判はいいです。大学の建築学科の学生さんも見学にいらっしゃいます。
2階部分はガラス張りになっており、ここからの眺望は素晴らしく、来館者の人気も高く水平線を見て癒されて帰られるようです。

記念館エントランス
記念館エントランス
記念館内から
記念館内から
記念館からの眺め
記念館からの眺め
海の眺め

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